日進月歩

文章を書く練習

劇場雑感

自分用メモ。随時追記していきます。

 

都内

■AiiA 2.5 Theater Tokyo

(キャパ︰830 最寄り駅︰渋谷駅、原宿駅明治神宮前駅

ハードルを地底まで下げて行ったのでそんなに無理だとは思わなかったかな。よさこいやってなかったのもあるかもですが。交通の便は良いし渋谷からなら途中にお店もたくさん。駅からは少し歩くけど、同じ公演を見るであろう人がたくさん歩いているので迷子にはならないと思う。後列でも人の頭あんまり気にならなかったし、椅子も言うほど無理じゃなかった。前列サイドはしんどそうだけど。横の壁の安っぽさは謎だったけど気にしたら負けだと思った。

■あうるすぽっと

(キャパ︰301 最寄り駅︰東池袋駅

池袋駅からだとそこそこ歩く。東池袋駅からだと即だけど絶対雨は避けられない仕様。1階からはエレベーター横の階段も使えて、混み具合によってはその方が早かったりもする、が3階なので階段がわりと長い。ロビーが広くてカフェもある。スタッフさんが丁寧。通路より前しか入ったことないけど、段差しっかりあるしどこでも見やすいんじゃないでしょうか。椅子も特に文句はないかな。サンシャインシティまで行っても行かなくても飲食店はいくつかある。

■(青山円形劇場

(キャパ︰〜376 最寄り駅︰渋谷駅、表参道駅

あまり覚えていない。円形なだけあって最後列でもそれなりに近かった気がする。交通の便を考えると渋谷から行く人が多そうだけど表参道からだと坂がなくて楽ちん。あの辺りいまどうなってるんだろう。

赤坂ACTシアター

(キャパ︰1324 最寄り駅︰赤坂駅

広くて客席に入った瞬間に、舞台観に来た〜!って感じがする。1階は中列くらいまでしか入ったことないけどサイドも見えやすかったし椅子も座り心地いいと思う。2階は遠い。カウンターでお酒も飲める。ただ物販コーナーが狭くて劇場内外に階段が多い。ガチャだけ外にあった公演もありましたね…。ロビーにお花がずらっと並んでいると壮観。

■赤坂RED/THEATRE

(キャパ︰173 最寄り駅︰赤坂見附駅

横幅が狭いのでサイドでも見辛くはないんじゃなかろうか。2列目以外は段差も大きいので人の頭もさほど気にならないはず。物販コーナーから座席までの道が狭くて逆流してくる人とかいるとすぐ滞るので、開場直後開演直前終演直後のお手洗いは注意かな。周りに飲食店もたくさんあるので暇つぶしには困らないと思う。

■EXシアター六本木

(キャパ︰920 最寄り駅︰六本木駅

EXって劇場にもなるんだな。整理番号じゃないと悠々とコインロッカー使えるから遠征民に優しい。音は悪くないと思うけどB1まじで遠い、最前でもフロアの最後列より遠いからな…。飲食カウンターあるんだっけ?使ったことないけど。マチソワ間のおたくだいたいマックにいるので別のところを開拓したい。

■恵比寿 エコー劇場

(キャパ︰130 最寄り駅︰恵比寿駅)

駅から10分弱くらい、2回くらいしか曲がらなくていいので迷わず行けると思う。左右の椅子が近いので標準体型であってもおじさんに挟まれるとなかなかの圧だし、椅子が連結してるから誰かが動くとがたがたする。音響いまいちなので大音量が流れると劇場壊れるのではとびびる。トイレが劇狭、1.5個分のスペースに無理やり2個作ってしまった感がある。使わなかったけどコインロッカーもあった。周辺の飲食店はわからないけど、駅前にアトレがあります。

■OFF・OFFシアター

(キャパ︰80〜90 最寄り駅︰下北沢駅

駅からかなり近い。椅子で腰が死ぬけどしゃーなし。座布団つけてくれる心遣いに感謝。段差はしっかりしてるので後ろでも見やすそう。駅前劇場と隣なので入り口注意。たいてい自由席なのかな?埋まってくるとスタッフさんが案内してくれていた。周辺には飲食店がたくさん。

■銀河劇場

(キャパ︰746 最寄り駅︰天王洲アイル駅

遠い。けどモノレールに乗り換えるときとか、もぎったあとにふかふかの階段を登るときの非日常感が好き。公演後にバーのお酒飲みながら手紙書くのが楽しかった。1階の段差はあまりない気がするので後列よりは2階前列とかのがよさそう。見切れの3階はかなり横だけど思っていたほどは見切れなかったし安いし、推しが出てないけど興味あるくらいならいいと思う。いや、殺陣多いとだめかも、わからん…。建物内と道路渡った先に飲食店がいくつか。日曜は休みだったり夕方だけ閉めてたりするところもわりとあったので、マチソワ勢が多いと大変そう。隣の品川シーサイド駅まで行くとか、数人で行くならタクシーで品川まで出るのもありかも。少し歩くけどT.H.HARBORは居心地が良かった。

■GLASS DANCE 新宿

(キャパ︰〜90 最寄り駅︰新宿駅西新宿駅

劇場というか朝劇の会場で、普通のおしゃれなラウンジ&バー。90って書いたけどカウンター座れないしテーブルも使ってないのあるから朝劇は40前後?カウンターに背を向ける席だと体捻らなきゃいけないけど見えないことはさほどないと思う。パンふわふわで美味しいし食事の量もちょうどいい。

■国際フォーラム ホールC

(キャパ︰1502 最寄り駅︰有楽町駅)

もぎってからが長い。何回か行ったけどあんまり記憶ないな…。段差はそんなにないけど後ろでも見やすいし椅子も悪くないです。周辺に時間潰せる場所はたくさんある。

サンシャイン劇場

(キャパ︰816 最寄り駅︰東池袋駅

動線が悪いのか、ロビーが狭い気がする。もう少し手前でもぎってもいいのに…。通路後ろからの段差が大きいので後ろは遠いけど見やすそう。しかしそのため2階への階段が永遠なので気を付けてください。3階か4階まで行くんじゃないかと思った。音響悪くないか?サイドだったときびっくりした気がする。

■シアタークリエ

(キャパ︰600 最寄り駅︰日比谷駅、有楽町駅)

縦に長めなので後ろは遠いけどその分サイドでもわりと見やすい。ロビーで飲食物が売っている。チケットもぎってからエレベーターに乗るけど階段もあります。椅子も音も良いと思う、日比谷クオリティ。

■シアターサンモール

(キャパ︰294 最寄り駅︰新宿御苑前駅

地下だし電波ないので取引するの大変そうだしぼっちもしんどい。椅子連結してるので横でごそごそやられると最悪。A〜H列が平らなのでD列辺りからは通路横とかじゃないとしんどい。そのくせ通路後ろの傾斜がすごい。当日券めちゃくちゃ入れるらしい。自分では当日券で入ったことないけど、座布団とかひいて座ってる人もいた。

■シアターGロッソ

(キャパ︰768 最寄り駅︰水道橋駅後楽園駅春日駅

ヒーローショーでしか行ったことない。ちなみに素面じゃなければ当日券でもC列とか入れたりするよ(ダイマ)!ちびっこに配慮してか傾斜がきついので、後ろでも見えやすいとは思う、めちゃめちゃ高くて遠いけど。ドームとTDCとプリズムホールのイベントと被るとフードコートが地獄なので、歩くのが苦じゃなければ水道橋駅の向こうとか行った方がいいかも。

■シアター1010

(キャパ︰710 最寄り駅︰北千住駅

アクセス悪すぎでは。エレベーター来ないと詰むので移動はお早めに。もぎる手前のフロアが広いのでぎりぎりまで外にいる人が多かった印象。あまり記憶がないのでまた行ったら追記します。

新国立劇場 小劇場

(キャパ︰358~468 最寄り駅︰初台駅

初台駅と劇場はくっついてるけど、新宿駅京王新線新宿駅とくっついてないから注意してください(暴論)。こじんまりしていて見やすかった。サイドのちょっと上(?)にそこ座席表記どうなってるの?!って感じの座席があった気がする。

新国立劇場 中劇場

(キャパ︰796~1038 最寄り駅︰初台駅

きれいな扇形だな〜と思った記憶。数回しか行ってないけどなぜか全部中列サイドだったので見え方についてまともな感想はありません。扇形なのでサイドでも楽に観られた。椅子はわりと好きでした。

■新宿村LIVE

(キャパ︰225 最寄り駅︰大久保駅新大久保駅

最寄り駅が最寄っていないので、複数人で行くならタクシーに乗りましょう。そして建物入り口から劇場入り口への階段で永遠を感じるので時間に余裕を持っていきましょう。ロビーは狭い。行ったときは物販列にトイレがかき消されていたし、ランブロだけ客席内で売っていた。

新橋演舞場

(キャパ︰1428 最寄り駅︰東銀座駅築地市場駅

1階はあまり傾斜なかった気もするけど舞台が高いので見えないことはない、後列はわからないけど。2階左扉はまじで花道が見えないのでテレビがある。売店が楽しいし開演前に予約すると幕間でご飯も食べられる。1回は桟敷席に座ってみたい。

■(Zepp ブルーシアター六本木)

(キャパ︰900 最寄り駅︰六本木駅麻布十番駅

悪名高きブルーシアター。駅から遠いし敷地の入り口から建物の入り口までも遠いのにロビーはさして広くもないし、劇場までの坂はすごいのに座席の傾斜は少ないし、なんかどこ座っても見辛いしここでやる演目で楽以外埋まってるの見たことないしなんだったんだ…!?あとわたし椅子無理だって思うことほとんどないんだけどここのは無理だった。サイドの椅子の向きが悪かったのか、腰が死んだ。カウンターで売ってるパンは美味しかった。

■帝国劇場

(キャパ︰1897 最寄り駅︰有楽町駅、日比谷駅

言わずと知れた帝国劇場。前にでかい人が座るとげっそりするけど椅子は補助席までふかふか。幕間は永遠に桔梗信玄餅アイスを食べている。ジャニーズの舞台だと正気を疑うところまでS席13000円(まず1階は全てS席)だけど、それ以外の作品では2階に4000円で見れるB席とかもあって意外と手軽に行ける。

東京芸術劇場 シアターウエス

(キャパ︰ 最寄り駅︰池袋駅

駅直結だから好き。もぎる手前は微妙にWi-Fiが飛んでいた気がする。椅子は簡易っぽかった気がするけどしんどくはなかった。横の隔離された席が気になる。

日生劇場

(キャパ︰1330 最寄り駅︰日比谷駅

ここも階段ふっかふかでだいすき!天井は見ているとなんか不安な気持ちになる。傾斜は結構緩くて後列でもそんなに高くない、けど見えないと思ったこともあまりない気がする。何度か行ってるけど椅子の記憶がない。シャンテとかその辺でご飯食べられる。

博品館劇場

(キャパ︰381 最寄り駅︰新橋駅)

縦に長い。立ち見もあるけど招待分が余ったのか開演直前に座らせてくれた。もちろんそのときによりけりでしょうが。ロビーの雰囲気がレトロ。階段でも上がっていけるけど遠いし、真ん中の螺旋階段は4階までしか行けないので注意。

■BIG TREE THEATRE

(キャパ︰167〜 最寄り駅︰池袋駅東池袋駅

池袋と東池袋のちょうど間くらい。周りにコンビニとかカフェとかあるので早めに行っても大丈夫そう。チケットもぎったところからわりと長い、というか曲がり角が多い。傾斜はかなりしっかりしてる。椅子は連結してるので脚を組み替えるおじさんとかいるとがたがたいうし、お尻にもさほど優しくない。お手洗いは古いけどきれい。

 

地方

岡崎市民会館あおいホール

(キャパ︰1100 最寄り駅︰東岡崎駅

キャパ以上に空間が広い。ロビーも広い。椅子は…普通…?あまり覚えてない。スタッフさんの多くが地元のボランティアらしくて和やか。出来心で二階席を買ってみたら想像以上にステージが彼方遠くだった。公式から客席内が見れるので確認してからをおすすめします。空席があるときは端の席を持ってると見やすい席に変えてもらえるっぽい。対象の席に紙が貼ってあった。アクセスは悪い。最寄り駅からもわりと歩く。あと東京↔岡崎で夜行バス出てるけど、朝晩(特に朝)の居場所がないので普通に名古屋を経由したほうがいいと思う。24hのマックも朝早いカフェも駅から徒歩圏内にはなかったはず。

サンケイホールブリーゼ

(キャパ︰912 最寄り駅︰大阪駅、梅田駅、西梅田駅北新地駅

エスカレーターめんどくさいけどロビーが綺麗で好き。お手洗いも使いやすい。なんとなくここのサイドはあまり好きじゃない。後ろでもいいからセンブロがほしいと思った記憶がある。2階の客席は入ったことないけど、ロビー2階の椅子が好きでたいていそこで手紙書いていた。終演後はすぐ追い出されるけど。あとはご飯の選択肢が多い。動きたくなければブリーゼ内にご飯屋さんあるし、お金なければ駅の方にカフェとかあるし、お酒が飲みたければ北新地とか行けばいいと思う。

博多座

(キャパ︰1454 最寄り駅︰中洲川端駅

あんまり覚えてないけどキャパの割にコンパクトで後ろでも見えやすかった記憶。東北から遠路はるばる行って補助席という仕打ちを受けたことがあるんですけど(断じて博多座のせいではない)、前に人いなかったし補助席と言いつつ椅子ふかふかだったのでまあよかったかな。ロビーにお土産屋さんとかいっぱいあって幕間もめちゃめちゃ楽しい!また行きたいな〜

 

キャガプシー 雑感

葛西臨海公園を奥に奥に進んでいくと、ふと現れるテント
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 中に入ると劇団おぼんろ『キャガプシー』の物語の世界がありました。

 

http://www.obonro-web.com/15

 

語り手の高橋さんに席を提案していただいた(自由席)のでそのまま着席、というか着座。なんと座布団。開演前は演者さんたちがお客さんに声を掛けたり写真撮影に応じたりしていて新感覚だった。あと飲食可だったからポップコーン売ってて、食べてる方に「ほんとに買ってる!」「歯に挟まるから気をつけろよ!!!俺は騙されないからな!!!」などと絡んでいらっしゃって自由だった。開演前の末原さんの「暑いとか寒いとかありますか?…あってもなにもできないので!自分のことは自分でやっていただいて!」気遣いと突き放し、飴と鞭。※一応膝掛けはいくらか準備あるみたいでした。

公演前にちょっとした導入があったんだけど、もうその導入から新感覚でがっつり掴まれてしまってそこから最後まで駆け抜けていった。

 

公演についてはネタバレしない程度に…

 末原さん演じるトラワレの、喜怒哀楽でいう『哀』の感情がめちゃくちゃ刺さった。哀しみを哀しみとわからないキャガプシーの、しかし確かに哀しみであるその感情が、ウナサレと出逢ってぐちゃぐちゃにかき乱されて変化していく様子が圧倒的だった。そしてスタイルがめちゃめちゃ良い。目の前に倒れてるとき呼吸してて(それはそう)、頭ちかちかした。高橋さんのウナサレも純真無垢そうで、でもわかっていることもある絶妙な部分が成り立っていてもどかしかった。少しずつ人形が完成していく様子もわたしはひとつしか気付かなかったけどあって、たぶん他にもあったのかな。わかばやしさんのツミは歌がとてもよかった、1回はまさに目の前で見ることができてますます心に刺さった。あとネズミの正体を知ってしまったときに一旦抑え込むところが痺れた、あそこ一旦持ち直すんだ…と。さひがしさんのネズミは、ネズミ!!!!まじで!!!!ここが!!!!1番!!!!衝撃でした!!!!!ネタバレなってしまうから言えないけど、はーーーーーずるい………絶対に好きになれないと思ってたのに最後後頭部がつんとやられたような衝撃に涙止まらなくなってしまってもうずっと明転しないでほしかった。昨日の開演前のわたしへ、ハンカチは出しておけ。

 

セットもすごかった。まず駅から会場まで導いてくれる道々のキャガプシー。そして原っぱの中にそびえ立つ大きなテント。10日ほどで公演が終わると撤去されてしまうということも相まって、まるで魔法みたい。中に入ると10〜20脚ほどのパイプ椅子とたくさんの座布団。テントの壁には傘がつるしてあったりジュロコロがいたり。なんと道々のキャガプシーやテントの布はお客さんから募集したものらしい。優しい世界。中央の大きな布は公演の中で形を変えていくけど、主張しすぎずいつも自然にある。客席の前後左右も舞台なので、座る席によって見える景色ががらりと変わりそうで、末原さんも「どこが良い席なのか、私たちにもわかりません」と仰った意味がわかりました。ぶっちゃけ「次見るならあの辺で見たい」というのはあったのだけど、たぶんそこで見たら「次はあっちだな………」というのが生まれる。無限。拝見したのは夜公演だったので暗くなるにつれて灯る明かりが幻想的だったのだけど、暗転し得ない昼公演も魅力的で気になる。

 

あと物販で電子マネーもクレカも使えますよ。天才的で財布の紐が消えますね。

 

いま、昨日までの自分とまだキャガプシーに出逢ってない人全員が羨ましい。それくらい素敵な出逢いだった。

とりあえず1度、行ってみてほしい。来週末までの魔法です。

焔の命 観劇雑感

オフィス上の空プロデュース 火遊び pray.08

火遊び公演「焔の命--女優の卵がテロリストになった理由」

5月11日(金)19時公演

公演後、物販にいらっしゃった脚本・演出の松澤くれはさんに「いま全然感想うまくまとまりません…………」とお伝えしたら「あとでSNSにでもぜひ!」と仰っていただいたのでよ〜し書いちゃうぞ〜!と思ったのですが、ツイッターに書けるテンションじゃなかったので久しぶりにブログを書きます。しかし結局全然まとまっていない。

楽しかったとか、観てよかったとか、そういうことを軽々しく言えない、でもたくさんの人に観て色んなこと考えてほしかった、そんな作品でした。観た人がどんなこと考えたかすごく気になって、観劇してからずっと「焔の命」でツイッター検索してるし引っかかったブログ全部読んだ。関係者か。

 

 https://uwanosora-hiasobipray08.jimdo.com

 

国内最大と言われたテロを取材するノンフィクションライターの視点と、テロの主犯格とされた主人公・真理子の語りを中心に話は進んでいく。

劇団のメンバーがテロ行為に傾倒していく過程がとても恐ろしく、だけどなぜか妙に納得してしまうような説得力があった。冷静に考えれば絶対におかしいのに、追い詰められていたり同調圧力があったりすると、あんな風に進んでいってしまうのを止められないのかもしれない。演劇をしたい、演劇で世界を変えたい、演劇で思いを伝えたいという信念から、自分たちが売れないこの世界を変えたい、ぶっ壊してしまいたい、どんな手段を使ってでも主張を伝えたい、と変化していってしまう流れが不自然なはずなのにどこか自然に感じてしまって恐ろしかった。起こってしまったことは絶対に許されることではないんだけど、では具体的になにがいけなかったのか、どうすればよかったのか、うまく答えられない自分がいる。

真理子の彼氏が言っていた「あそこで止めておけば事件は起こらなかった、そういうのはありません」という言葉がやけに残っている。事件は止めようのないものだった、と結論付けてしまいたくはないけれど、何が悪かったのかとは言えない、ひとつひとつの歯車が少しずつずれていってしまった結果でしかないのかもしれない。

劇中の言葉に反することを言うけれど、わたしたちと劇団員たちは違う。法の目で見れば最後はこちら側とあちら側の人間になってしまう。だけどやはり、その境目は非常に曖昧で、少しのきっかけで彼ら彼女らもこちら側にまだいたのかもしれないし、逆にわたしたちが些細なきっかけであちら側に行くことも当然ある。

 

劇団がなぜ売れないのかのくだり、どこまでリアルなんだろう。劇団やってる人ならまた違う視点で見えてそう。いやいや集客が悪いことについて「観客が育ってない」とか言われてもな!?と思ったけど、まあ確かに観劇って最初の一歩までが一番長いんだよなあ。時間もお金もかかるし、劇場まで行かなきゃいけないし。そうまでしても面白いって保証ないし。でも、だからこそ演劇なんだ!と熱く語っていた森さんが最後に演劇を捨ててしまったのが重かった。

 

余談ですが真理子と赤城さんの車でのシーン、以前似たようなことがあって、血の気と相手への好意が音を立てる勢いで引いたことを思い出したのだけど、後ろでわりと笑っているおじさんがいて、そうかここは笑いどころになるのか…………と勉強になりました。(?)

 

作中で人物として興味深いと思ったのは真理子の妹、伊玖子。姉とは反対に思ったことをずばずばと言う、けれどやりたいことはやれず、最後には「ピアノを続けたかった」と残して自殺してしまう。真理子のように爆弾を投げるのではなく、自分を殺すことで自分という卵を割ってしまった伊玖子。自分のために生きられなかった伊玖子が最後に死を選んでしまったのがとてもしんどかった。

 

最後のセリフに重みしかなかったのと、公演が終わってカーテンコールがなかったことで芝居と現実の境目が曖昧になって、なんとも言えぬ居心地の悪さというか、もしかしてお芝居じゃなくてひとつの出来事を今まさに目撃してしまったのではないかという気持ちにすらなってしまった。公演前に松澤くれはさんが「舞台上と客席に境目はない」ということも仰っていて、今回すごく『境目』という言葉について考えたなあと思う。『あの人はおかしいから罪を犯した、異常だから自分たちとは違う』『舞台と客席は別物で自分は客だから舞台をつくる立場じゃない(からスマホの電源をつけっぱなしにする、公演中に遠慮なく咳をする、等々)』とかって境目をひくのって便利だけど、無責任。実際に人間の感情や行動の過程に境目はなくて、最終的にどうだったかの違いでしかないのかもしれないと思った。

 

劇中のちょっとした言葉とかが松澤くれはさんの他作品とも少し繋がっているらしくて、その辺がわからなかったのがもったいなかったな〜と思うので、機会みつけて他の作品も観たいです。

クソ野郎と美しき世界

先日、日本橋の最終上映を見てきたんだけど満員だった。ちなみにそのひとつ前の回も、前日時点で満席だったので、都心で働くスマヲタの意地を感じた…。余談ですが(そもそもこのブログの九割は余談)、上映前のロビーがざわざわしてたのにクソ野郎の予告が流れたときだけだいぶ静かになってだいたいみんな顔上げるの最高に愉快だったし、舞台挨拶もないのに満席になっているシアター6に座って、ここに居る人みんなSMAPのこと好きなんだなって思ったら上映前から感極まっていた。

 

ピアニストを撃つな!

のっけからザ・稲垣吾郎。西洋の高級絨毯のようなガウンを着ている(偏見)!応援上映に行って吾郎さんの「ちょっと待っててね」に「は〜〜〜いっ♡♡♡」と返すばかな女になりたい人生だった。

フジコ役の馬場ふみかちゃんがべらぼうにかわいい。わたしが財力のあるおじさんだったら、馬場ふみかちゃんを観るために毎日映画館に通っていたのに…。油田が来い。

園子温監督の作品は今まで2つしか観ていないんだけど、何というか、艶かしくて衝動的なものを非現実的に描写している雰囲気が吾郎さんの色気にうまいこと合っていたような、あのスピード感に居る吾郎さんが新鮮だったような、そんな印象。

 

慎吾ちゃんと歌喰いの巻

まずタイトルが天才じゃないですか?慎吾ちゃんて。41歳になっても慎吾ちゃんは慎吾ちゃんなんですよ。ありがとう世界!あと歌喰いと寝てるときに寝間着の肩の縫い目部分に穴開いてませんでした?勘違いだったら妄想が過ぎて土下座案件だけどもう穴にしか見えなくて最高だった。

歌喰いという存在はファンタジーだけど、慎吾ちゃんも歌喰いも声とテンションが低めだからかそのことに対する驚きとかが良い意味で長続きしなくて、わりとすんなり受け入れられたのはよかったと思う。

紀伊尾さんが『また逢う日まで』を失ったときに首を括ろうとしたのは、歌を失った彼らの気持ちだったのだろうか。マネージャーさんがやめてと言いながら止めきれなかったのは、その気持ちを痛いほどわかっていたからなのだろうか。歌を失う、ということの本当の辛さは、歌をレーゾンデートルとしない自分にはわかり得ないものだけど、いつかこの話のように、彼らが歌いたいものを歌える日が来るようにと願うばかり。

しかし紀伊尾さんに拳銃を渡したマッチョがおそらくベーグル作りの先生だったのが面白くて思い返しては笑っている。そして淳くん最近スーツ姿ばかり拝見している気がするかっこいいむりわたしともライン交換しよ。

 

光へ、航る

1カット目から最高に恐くてでもこれだよこれ!!!!という気持ちになった。ただ冒頭のシーンがまじの不倫現場に突っ込んだのかいわゆる美人局的なやつだったのかがよくわかっていない。文春砲の煽りが激しかったのはわらった。新井さんがあの尺しか出てこないの贅沢じゃない?いいのか?沖縄だぞ?(?)航と光の「お父さんみたいにならない」「お父さんみたいな人になる」の対比がぐさっときた。

 

新しい詩

慎吾ちゃんが歌うところで涙どぼどぼ流れてきて水分枯れてしまうかと思った。慎吾ちゃんの歌と絵とあれこれを混ぜて生まれ変わったうんこ、から作られたベーグル。お給料が入ったら自由が丘へ行こう〜ベーグルが食べたい〜

新しい詩の『世界のどこかにきっと仲間がいる』っていう歌詞がとても好き。映画館やクソショに行ったら人がたくさんいてすごく嬉しい気持ちになったし、あ~また明日からがんばろう!と勝手に勇気付けられた。以前、にのみやさんが『死ぬときはコンサートのときがいい。まわりが全部味方だから』みたいなことを仰っていて、それに近い気持ちかも。

ところでエンドロールの『現場アシスタント ゴリラ』はさすがに笑った。ゴリラも手伝ってくれる新しい地図…(違)

 

三人それぞれの話があって、本人のキャラクターに寄せた慎吾ちゃんと吾郎さんは本名で出ていて、役者としてのイメージに寄せたつよぽんは工藤という役名で出るというのはおもしろいなあと思った。

3つの話を半端にリンクさせるくらいなら全く関係ない三人にしておいてもよかったと思うけど、時間をかけて擦り合わせてきっちり作り込む時間を取ることよりも、地図を立ち上げてから映画を届けるまでの時間を短くすることに重きを置いた結果なのだろうと思うので、第二弾ではその辺よろしくお願いしたい。

 

動員28万人超え、そして第二弾決定おめでとうございます!

慎吾ちゃんがYouTubeでタイトルこんなのは?って話していて、『クソ野郎、宇宙へ行く』はファンタジーにもヒューマンにもSFアクションにもなりそうだけど、『クソ野郎、ハワイで大慌て』はコメディの予感しかしません(笑)さてどんなタイトル、どんな話になるのか。そしてどんな三人が観れるのか、楽しみだ〜!貯金します!

Love-tuneに出てほしい舞台

Love-tuneに出てほしい舞台〜壮大な主観〜

ここ一年くらいで見た舞台+αから、こういうのに出てほしいな〜という願望を書き連ねていくだけです。

 

参考までに昨年の観劇記録


2017年の観劇振り返り - 日進月歩

 

安井謙太郎くん︰モマの火星探検記

Love-tuneの中でもJr.全体で見てもみんなのお兄さんというかお母さんというか、しっかりものな安井くんなので、チキンみたいな末っ子気質の役が見てみたい。気弱で最初は自分じゃなにも決められなくて、お母さんにだめって言われたからもうみんなと遊べない!と家に引き篭もっちゃうんだけど、終盤で秘密基地が壊されてしまったときにみんなのロケットを守ったのもチキンで、その一歩がみんなを再び立ち上がらせてくれた。そんな希望でもある役を安井くんに演じてほしい。

真田佑馬くん︰フランダースの負け犬

初演が2014年(なかやざき)、再演が2016年(柿喰う客)なのであまり最近のではないんですけど…これが本当によかったので…。再演がYouTubeに上がっていて1時間半くらいで見られるので、グッズ列の待ち時間にでもご覧いただければ(?)


【演劇】柿喰う客『フランダースの負け犬』 - YouTube

さなぴーにはヘンチュ閣下をやってほしい。ジャニオタにわかりやすく言うとジャニアイの「我がドイツ軍は!!!!!」ですね。目的のためなら命を投げ出すこと、投げ出させることをも厭わない、冷酷な支配者。さなぴーはわりと既にこういう役周りが多いことはわかっているけど、やっぱりいつか真田佑馬×中屋敷法仁を見てみたい。

諸星翔希くん︰asiapan

とにかくあのミラクルウルトラスーパーハッピーな空間で踊ってほしい!!!頼む!!!踊るジャンルも幅広いし、親くらい歳の離れた人と踊る機会ってなかなかないと思うので(新年のジャニアイ新鮮だった!)今までとは違う楽しさも学びもありそうだし、何よりあの世界観の中で踊り歌い演技する姿を見たい。Wake We Upももちろん良いのですがキマグレンのLIFE(タップダンス)とプリンスのPurple Rain(ジャズ?コンテンポラリー?)も見たいなあ…。

森田美勇人くん︰IWGP S&D

開演前と劇中にダンスバトルもありますのでね。自担と同じグループになってからはなかなかじっくりダンスを見られていないのでどうしてもプレゾンとかの印象になりがちなのですが、やっぱりきっちり揃えるダンスを踊るイメージなので(まあ一番アレンジしがちって言われてたけど!)、自分たちのために、戦うために踊るような、ぎらぎらしたところを見てみたい。

萩谷慧悟くん︰SECOND CHILDREN

はぎちゃんに庶民っぽい和服を着せたい。年齢的に麓郎か甲斐彦か空樹だと思うんだけど、麓郎の強いメッセージ性も、甲斐彦の振り幅広い役どころも、空樹の台詞は少ないけれど表情から伝わる感情も、全部見てみたいから全部やろう。

以下、私だけが楽しいであろう、見てみたいはぎちゃんシリーズ。多い。

・初対面のおじさんに人見知りを発揮するはぎちゃん(麓郎)

・「簪をプレゼントしよう!」と言われて「…かまぼこ?」とボケるはぎちゃん(本人は真面目)(麓郎)

・奏雪を諦めたくないと泡音に訴えるはぎちゃん(麓郎)

・冬を越えて桜が舞う中で奏雪が再び動き出したときのはぎちゃん(麓郎)

・「ねーさんっ♪」と兔杏の後ろをちょこまか着いていくはぎちゃん(甲斐彦)

・「源内遊んでよお〜!(つд⊂)」とゴネたり「源内が嘘つきだあ〜〜〜!!!ママァ〜〜〜!!!(つд⊂)」と泣きじゃくったりするはぎちゃん(甲斐彦)

・お夜食を持ってきてくれるはぎちゃん(空樹)

・嘘をついてしまって苦しそうな表情をするはぎちゃん(空樹)

阿部顕嵐くん︰未来への十字架

私立ルドビコ女学院 - 私立ルドビコ女学院公式WEBサイト - 私立ルドビコ女学院

女の子しかいないお話だったんだけど、信じることと疑うことの難しさだとか、自分の思考と役としての発言とのバランスとか、そういう難解さを重ねた上での役作りとかを見てみたい。何者での追い詰められたときの表現力がとても好きだったので、苦労させたくなってしまうのかもしれない。

長妻怜央くん︰サクラパパオー

塚ちゃん主演の作品です。ストーリーから舞台セットからカンパニーの雰囲気まであったかくて、冷たい雨のあとに綺麗な虹がかかるようなそんな愛おしい作品だったので、あの幸せの小箱みたいな空間にいるながつのこと眺めてみたい。あと本当に主観と妄想でしかないんだけど、ながつって永島さんと相性良さそう。

 

 

Love-tuneさんの次のお仕事は何だろうな〜!楽しみに待っています。

2018年1〜3月 観劇振り返り

カテゴリ間違えていろいろ触ってたら下書きに下げてしまった。機械音痴。

四半期ごとに書けたら…いいかな…。いや本当は現場ごとに書きたいですけど。

 
1月
ピカレスク◆セブン


ピカレスク◆セブン 雑感 - 日進月歩

わたしのホストちゃん〜絶唱!大阪ミナミ編〜

結論から言うと私の肌には合いませんでした……。見たい人がいたので企画日に合わせてチケット取っていたんだけど、初日を見て手放してしまった。自分の周りはなんやかんや楽しんでいたようだし本人も得るものがたくさんあったようなので良かったんじゃないでしょうか。

ストーリーは頭すっからかんで見られたので楽しかった。前後ずっとピカ7見てたのでなおさら。ホストちゃんがみんなロボットに殺されてしまうのに全然悲しくなくてびっくりした。「姉ちゃん、実はロボットなんだ…!」「な〜んだ、道理でおかしいと思ってたんだよ〜」「「イエーイ☆(ハイタッチ)」」が通用するのはホストちゃんくらいだと思う。

n番煎じの感想だけど、ホストちゃんは俳優と俳優おたくの縮図のようだと思った。100回の「(行けないけれど)応援してます♡」よりもチケット1枚買う方が物理的に俳優の今後へ繋がるわけで、ラブを貢がないと推しが白スーツを着ることができないのはその顕著な例だとも思う。でもこつこつログインすれば無課金でもワイン三杯くらいは貢げる計算だったと思うので、ホストちゃんって優しいのかもしれない。しかし絶対に推しには出てほしくない。

ところでうさぴょんめっちゃかわいかった。

Johnnys ' Happy New Year Island

さなぴーの「我がドイツ軍は!!!」がなくて脳の血管切れるかと思ったけどナイフ持って狂気の沙汰だったので事なきを得た。自担の通る通路も近くて紙の花もばっさばさに降ってきて強烈だった。銃を下手向きに構える瞬間を双眼鏡してしまって無事に撃たれました(?)

二幕で東山さんと一緒に踊るの最高に痺れた!東山さんを拝見する機会はカウコンくらいしかなくて、そこでもジュニアと踊ることはほとんどないから貴重な瞬間だったなあ。夜空ノムコウも心に染み入った…コンテンポラリーダンスも美しいし選曲もずるい。アクロバットもスーツでのダンスもかっこよかった…煌めきの自担。

 

2月
アサルトリリィ✕私立ルドビコ女学院✕人狼TLPTS
『未来への十字架』

アサルトリリィのこともルド女のことも、なんなら人狼のルールすらも知らないけど見てきた。女の子しかいない舞台って初めて見たかも。

ざっっっくり言うと登場人物の女の子たちが人狼をする話なので、ほとんどがアドリブ劇で新鮮だった!人狼自体はガチでやっているので、常に自分の頭で考えながらもそれぞれの関係性も含めて役として言葉を発していかなければいけなくて難しそう。一部キャスト日替わりだし。客席も巻き込んで一緒に推理するっていうのも斬新で、開演前のルール説明聞いても結局よくわからなかったけど、ルールがきちんとわかればますます楽しめそうだった。

推しのお嬢さんとチェキを撮ってきました。見目麗しかった。

昔話デスマッチ

路上演劇祭。2日間あって、まあ一度見ればいいかなと思っていたんだけど、あまりにも楽しかったので日曜も行った。

七味さんと大村さんによる昔話デスマッチ。ルールは「お互いに昔話を進行させ、先にめでたしめでたしした方がめでたし」とのことです。実況は穂先さん、審判は加藤さん。路上ならではの客巻き込みをやっていたり、アナ雪のオラフが出てきたり投げ銭までの流れが見事だったりで終始げらげら笑っていた。ということで投げ銭システムだったんだけど、好きな人や好きな作品にその場でお金を出せるからこういうのおたく好きなんじゃないですかね。私は好き。昔話にちなんでガチのきびだんご突っ込んでる人とかもいて、客側のノリも良かった。

土曜は中屋敷さん(法事帰りのおじさん。マジで飲んでいた)、日曜は玲央さんが野次をとばしていた。柿の演劇ってもちろん楽しいところが大好きなんだけど、やしきさんや劇団員の方々が柿を大好きなことが伝わってくるところも大好き。

 

3月
ウソトリドリ

詐欺グループの一員になった三流大学生の、のし上がりと転落の話。

一見関係なさそうな劇団の話と並行して話が進んでいって、最後にリンクするところでうまいな〜!と驚いた。あと劇場スタッフさんがみんな良い人だった。

しかし(以下愚痴)主人公を追い詰める刑事のおじさんが、刑事というのは嘘で実は893なのでは?と思うほどに暴力的だったり(主人公が娘を攫ったと勘違いして、監禁したあげく絞殺しようとする)(しかし娘は父への反抗心から詐欺グループの一員になっていた)その割に刑事と娘だけ最後やたらハッピーエンドっぽくなっていたりしてストーリーに疑問が残ったり、中日辺りから明らかに疲れが出てきて全体的に台詞がすっとんだり噛み回だったりして頭を抱えたり、推しのスーツがズボンぶかぶかで丈くらい詰めてやってくれとめそめそしたりしていた。

公演後の突発アフトは毎回愉快でした。

Endless SHOCK

年に一度は見ないと耐えられない体になってしまったので今年も観劇してきた。合法シャブ。エンドレスシャブ。二階センブロで見ることができたので、二幕でフライングするコウイチが近すぎてご利益がありそうだった。ここだけの話、堂本光一さんって飛べるのを隠すためにフックつけてるんですよ……………。ほんとは羽が生えているんです……………。

キャストも大きく変わってて、また新しいSHOCKだった…今年も最高のステージ…。

個人的にはコシオカがユウマに傘を持たせるシーンが好き過ぎた。自分が観劇するようになってからのライバルは、仲間が持ってきた傘を、受け取らないか手にはするけどささずに走り去っていて、誰にも頼れない頼りたくないライバル役の孤独みたいなものをすごく感じていたので、あそこで無理矢理にでも(しかも自分のさしている傘を)持たせるコシオカからは、ユウマに一歩近付こうという意志を感じた。コシオカがライバルより歳上だから出来たことだと思うので、ユウマが持ってきた新しい表現なんだろうなあとしみじみした。Higherのコシオカとカイトが笑えてないのがもうほんとうわあああん!!!(語彙の消失)あと私的SHOCKはつ〜ゆ〜になってからだったので、すり〜ゆ〜で襷掛けするの初めて見た。福田さんが襷掛けするのは知ってたけど、あとどっちがやるんだろ〜と思っていたら3人でやったから脳みそがスパークした。襷掛けの供給過多。あと屋上下でカイトが迷子になって「みんなどこ〜〜〜(つд⊂)」となっていて、客席内に母が大量発生していた。そしてユウマが二幕の太鼓でコウイチのことがっつり見ていて最高だった!あそこでコウイチを見る太鼓組を見るために二階に座っていると言っても過言ではないくらい好きなシーン。体は大事にしてほしいけど、末永く続いてほしい。

 

 

 

なんと4月は今のところ観劇予定がありません。見たいのはあるけどまだチケット取っていない。お金とスケジュールの工面をがんばります。おすすめ作品もあればご教授ください。推しさんは早めにお仕事の告知をください。

ピカレスク◆セブン 雑感

 

少年社中さんの作品をそんなにたくさん見てきた訳ではないけれど、まさに少年社中さんらしい作品だなあと思いました。20周年おめでとうございます!

公演からもう二週間経っていた…。遅筆すぎて最初と最後に書いた辺りで言ってること違う気がするけどまあいいや。

 

 ○極悪人、とは

個人の好みなんだけど、極悪人というならもっとドス黒くてもよかった気がする。なんだかんだ良い人だなあ、となることが多かった(じゃあ良い人の定義とは、となるわけだけど)。計算していたのかわからないけど結局みんな好きになっていた。この、結局みんな好きになってしまうところが良くも悪くも自分の中の少年社中感かな。

東映プロジェクトだし、劇団20周年作品第一弾だし、後味悪いものにはしないだろうと言われたら見解の相違でそこまでなんだけど、登場人物全員極悪人!とか言われてあのビジュアルを見たらもう、血で血を洗う、血も涙もない(矛盾)、争いが争いを生み、ほぼみんな死ぬ、みたいな救いのない物語を想像してしまっていたので、ラストシーン見て「私もがんばる〜〜〜!涙」となって、あとでアレ?となった。こんな予定じゃなかった。まあお祭りですし…。

善と悪が紙一重のものであるとか、それぞれの善悪の形とか、そういう視点で見ると面白いなと思ったので、この辺はあとで書きます。

 

○ジャックザリッパーの描き方

はてなブログでもこの部分のことを書いてる方が多かった気がする。最初は見方が悪いのかなと思っていろいろ考えていたけど、ほんと三回目辺りから目の焦点が合わなくなっていった。そこからは虚無。自分が人殺しであるという事実や、女として生きたいという気持ちごと受け入れてくれたからマクベスを好きになってしまった、というのはまあわからなくはない。娘が人殺しだと知った親によって地下牢に幽閉されて、手を洗い続けたという台詞から、そのままの自分を肯定してくれる存在が欲しかったのかなというのは想像できるけれど、結局女として見られたかったのかどうかはわからない。し、自分を侮辱して乱暴してきた初対面の男にそれやられて好きになれるのか、という。

逆に偏見入ってる気もするけど、男の想像する女っぽかったな〜というか。

 

○結局、マクベスのジャックへの想いとは

上記のこと考えてたらマクベスって結局ジャックのことどう思っていたんだ???という迷路に。おそらく妻を投影して見ているのかな。犯行後に手を洗い続けたところなんかはマクベスの妻のエピソードとして有名だし。マクベスはジャックに、「お前は美しい」「愛してくれ」「愛するな」とは言うけれど、自分がどう思っているかは言ってないよなあとふと思ったら、そこからわからなくなっていった。ジャックに向かって言う「お前の孤独は俺が埋めてやる、今度こそ」や、イエミツに叫ぶ「俺は女ひとり幸せにできなかった」という言葉はジャックに対してではなくて奥さんなのだろうか…。だとしたら切ないな。

 

○群唱が好き

出演者が集合して物語の軸となる言葉を発するときのパワーがすごい。あそこで一旦クライマックスだと思っているし、あの群唱でひとつの作品にしても通うんじゃないかと思うくらい好き。

前作の群唱もすごく好きだったな〜と思ってふと気付いたけど、推しさん前作と立ち位置同じですね。だから同じ位置のチケットばかりくるのかな???(違います)

 

○善と悪の境目、という視点で見ると面白かった

ちらっと前述したところでもありますが、全員極悪人!というのではなく善悪が紙一重であるとか、ある人にとっては善人でも別の人には悪人である、みたいな流れで考えると面白く見ることができたな〜というところです。

愛する妻のために悪になろうとしたマクベスと、守りたい人たちのために悪になることを選んだイエミツ。主のために自らの手を汚すハンゾウや、蘇るのは悪人ばかりと知りながらも笛を吹き続けるピピ。誰もがただの悪ではなく、自らの守りたいものや信念のために黒く染まっていく。その背景が全員とはいかなくとも垣間見えるものだったからこそ、悪人と言われる彼らに対しても自然に共感したり、幸せになってほしいと思えたりするのかなと考えたりもします。

 

○オリジナルも他作品から来た人も、キャラクターが良い

もうみんな好きなので全員分書きます。長い。パンフレット順。

【魔女① / 愛新覚羅ヌルハチ

井俣さんのパワーが凄まじい。魔女なのはほぼ序盤で、あとはだいたいヌルハチなのですが、まずしゃべり方のインパクトが強い。過去作品のキャラクターとのそういう会話を全部引き受けていて、本筋とは離れた部分と本筋をうまくつなぎ合わせる重要な役割でした。ほかの過去作品も拝見していればもっとセリフの深い意味も感じられそうだった。毛利さんの、今までの作品への愛を体現したのがヌルハチだったのかな。

【魔女③ / マクベスの妻】

魔女③「わたし薬作るの得意σ('ω')」②「作りに行こうっ!」と魔女②「巴御前が巴投げ…!」③「っておーい!Σ(>∀<*)」②「!!!(戻ってくるよう必死に手招き)」の下りがかわいい。モマではユーリのお母さんとレイさんとしてぶつかり合うこともあった2人が、今作では共に魔女として行動するのが不思議な感覚だった。魔女のときは基本的には明るい雰囲気のことが多いんだけど、マクベスの妻としての瞬間は妃になるということへの欲望が全身からあふれていて背筋が凍るような思いをした。

【そうりだいじん】

おすすめ(?)。しゃべり方も仕草もまさに政治家のテンプレ!という感じで、登場シーンも3回目くらいになると出てくるだけで客席に笑いが生まれるレベルになっていた。コンバットサンボと銃のくだりは笑った。そうりがよみがえる前に戦争が起こったということから、戦争によって亡くなってしまったのかだろうか。ハンゾウを撃ったのにイエヤスを庇うところの立ち位置が謎。

【ファントム】

殺されすぎていて不憫であった。イエミツを守ろうとしたのに逆に傷つけてしまって自暴自棄になっていくところが印象深かった。ファントムという名前は知っているけれどどういう背景があるのかよくわかっていなかったのでもったいなかった…。パラノイアサーカスも拝見していないので、見ればヌルハチとの会話含めてまた違った発見ができるのかな。メイクがカゴツルベになっていたのは全く気付かなくて終演後のツイートを拝見してびっくりした!

【ピピ】

陽気で明るいけれど実は一番闇が深いのでは…?黒タイツの真似をして転がろうとするところはめっちゃかわいい。マクベスに教える「良いこと」って、全然良いことじゃなくて、それが事実なら、自らの手を汚し妻を狂わせ死に至らしめる必要などなかった!とマクベスが悔やんでもおかしくないであろうところを「殺しても殺さなくても結果は同じ」と告げてにこにこと笑うピピは、人間を何度も蘇らせてきたことで殺すことを手段のひとつでしかないと思うようになってしまったのだろうか。

【トクガワヒデタダ】

コメディ要素も多くて特に黒タイツとの絡みが好きだった。あと白々しさしかない犬の真似。でもそのせいか最後にわざとイエミツに斬られるシーンで笑いが起こってしまう回が何度かあったのがもったいなかったな…。自らの命を犠牲にしてまでイエミツを鼓舞し、日ノ本の平和を託した姿は、自らを平凡だと言い続けた姿とは全く違う、覚悟を決めた徳川の二代目だったと思う。OPチェイス(って言うって初めて知った)でのマクベスとの出会い、一旦構えるけどぴゃっと逃げていくところだっけ?

【黒い全身タイツの男】

完全にショ○カー。首領もなんだけど、悪人というよりは悪への憧れで動いていたのかな…黒タイツ自身はどうなりたいとかあまりなさそうで、首領の部下という立ち位置であることに意義を感じているようにも見えた。首領を自らの手で殺してしまったのは、自分の思い描く未来じゃなくなるのをどうにかしようとした結果なのかな。言葉にするの難しいけど。

常にマスクをつけているので、本編のワンシーンとカテコでいつも唐橋さんがマスクを外そうとしていたのが癒やしでした。千穐楽カテコで遂に外れて、周り数人だけげらげらしてたの平和だった。

春日局

 徳川家そのものへの執着というのか、あんなにいちゃいちゃしていたイエヤスを、自分の息子に殺すよう迫る姿は怖かった…。春日局の最期、マクベスに刺されたときに自ら剣を深く刺してイエミツを逃したのは、日ノ本の将軍の母としてなのか、イエミツの母としてなのか、わからないけれど彼女の守りたいものへの意志の強さがあのシーンに詰まっていたと思う。

【リチャード三世】

ずる賢くて、王位への執着心が強くて、誰を裏切ってでも王の座が欲しいと口にするところが苦手だった。でもフック船長との会話を聞いていたら、好きとまでは思わずともかわいそうというか、誰のことも信じられないからそういう振る舞いをしてしまうのだろうか、と寂しい気持ちになった。終盤でピーターパンとフック船長に「裏切らない保証はしないが、お前らと一緒にいてやる」と言うシーンがあって、いつか彼にも一緒にいたいと思う人や信じられる存在ができたらいいなあと思った。しかしところでやっぱりあの歩き方は体が痛くなるらしい。

巴御前

強いし好戦的なのにちょっとメンヘラなところがかわいいよ巴御前。イエヤスにぽいっとされ、マクベスとジャックによって二度も殺されてしまう不憫な役どころ。薙刀?と捌きがかっこよかったのでもっと殺陣で周囲をばったばたと倒すようなところを見たかった…!

ハンゾウ

徳川家に忠誠心を誓った隠密。数々の裏切りが巻き起こる中で徹底的にイエヤスを守り、イエヤス亡きあとはイエミツを主として戦う、今作には珍しい忠誠心の塊。イエミツがイエヤスと戦うとき、イエヤスがハンゾウに「手を出すな」と言うので、イエヤスが斬られそうになっても決して手を出さない。でもどうしても耐えられずに背を向けてしまうその瞬間に胸が痛くなりました。ハンゾウは強いから容易くイエヤスを守ることができるけど、それはイエヤスの意志に反することだから、「イエヤスを守ること」と「イエヤスの命令と尊厳を守ること」の選択に苦しんでいたのだろうか。主のためなら主の息子であろうとも躊躇わず斬る。その行動は悪だけど、その覚悟は悪なのか、難しいなと感じたところ。最終決戦でマクベスに斬られて苦しみながらもイエミツに向かって必死に手を伸ばす姿からも、最後に生き残った極悪人たちがイエミツに背を向けて立ち去ろうとする中で一人だけイエミツの側に控える姿からも、イエミツのために生きるという想いが伝わってきて、こんなにも誰かのために生きるハンゾウが極悪人であるというのは、なんとも切ない話だよなあ…と思う。

ぬらりひょん

そもそも妖怪が好きなのですごく楽しみにしてた!フランクで人間に興味がありそうなところが妖怪大戦争忌野清志郎さん演じるぬらりひょんに近いかなと思った。ゲゲゲの鬼太郎での緒形拳さん演じるぬらりひょんみたいに積年の思いがありそうなのも好きだけど、人間の欲望を眺めて寄り添うという部分を重視したと考えるとちょうどいいバランスだったのかな。ネバーランドを消すときが、モマのときのおじさんみたいに壮大なジェスチャーだったのでいつも楽しみにしていた。

マクベス

一度目の死では「これでやっと楽になれる」の思ったマクベスが、イエミツとの闘いで「こいつと一緒に生きたかった」と言って死ぬ。妻を死なせてしまった罪悪感でいっぱいで、自分が生きていることに対して絶望感のようなものを抱いていたマクベスが、イエミツと剣や言葉を交わす中で、自分の悪を受け入れて少しは自分のことを大事に思えたのかなと感じました。OPチェイスで二人が一瞬だけ目を合わせて頷きあうところが好きだったので、いつかあの二人が共に生きられるような、そんな世界になればいいなと思うばかりです。フック船長との「カブトオォムシッッッ!!!!」は何回見ても笑ってしまった。1回なかなかの絶景ポジションで見られたので満足。各地の千穐楽で鈴木さん宮崎さんからも一言があったのだけど、大阪で「息が続く限り『ありがとう』を言います!」と仰っていて、言葉を尽くすと終わらないから息を尽くすところがとても鈴木さんらしくて素敵だった。

【トクガワイエミツ】

鈴木さんのマクベスが毎回大きくうねりながら変化していったと表現するならば、宮崎さんのイエミツはゆっくり、でも真っ直ぐ大木のように大きくなっていくように感じた。演技を大きく変えることはなかったように思うけれど、ステージから伝わる熱量が日々増していって、見るほどに刺さるイエミツでした。マクベスに劇中で二度「そんな奴に王になる資格などない」と言われるイエミツ。一度目は何も言い返すことができず、二度目は「そんな男にしかなれない王がある」と告げるのですが、自分の弱い部分も受け入れてそれでも戦うと覚悟を見せた、最高に泥臭くて最高にかっこいいシーンで大好きでした。毎回変わる「今までにした悪いことシリーズ」が微笑ましかった。子どものイタズラにしてはスケールが微妙に大きくて、将軍の子ども感があった。笑

【ピーターパン】

めっっっっちゃかわいい!!!!!!!!登場一発目から最後までかわいい。かわいさとネバーランドから繋がるエモさがぎゅっと詰まっていた。箇条書き。

・足をだらんと伸ばして座って、リチャード三世が悪そうなやつらを数えだすところでキャハハ〜と笑うものの自分も数に入れられてムムっとなるところがかわいい

・「『おう(王)』ってなーに?」めっちゃ平仮名喋り

・イエミツがマクベスに皮肉(「おめでたいやつだな」)を言われたときにイエミツと一緒に嬉しそうな顔をしたり、春日局がイエミツの出生の秘密を打ち明けるときにヌルハチとフック船長はマジで開いた口が塞がらないのに、なんの話してるんだろ…というぽかん顔をしているのが子どもらしくて好き。でも春日局がヒデタダの子の首を絞めたと言ったときにようやく理解して、階段1段落ちて尻もちついてびっくりしていた。お尻を大事にしてね…と思っていたら地方では落ちなくなっていた。痛いもんね。お尻は大事(?)

・イエヤスと対峙したときのぷかぷか浮いているテイ。最初は上下運動のみだった(と思う)のに、徐々にお尻振ったり浮いてそうな擬音語を呟いたりしていた。

・動きが激しすぎるからか、ピーターパンのものらしき緑の繊維が視界をひらひらすることが3回ほど。たくさん飛んでるからね…。

・\ピーーターーパーーーーーン!!!!!/

ヌルハチとの会話がエモすぎる。1回DVDを見ただけなのにこんなにグッときてしまうから、本人たちや当時も見ていた人にとっては更に思い出深いものなんだろうなと思う。最終決戦でマクベスの手によってフック船長と相打ちになってしまうところがもう無理だった…今度こそフック船長の手で斬り落とされた左手が、また永遠の物語を繋いでいくんだろうな。

・リチャード三世に「黙ってそこに座ってろ」的なことを言われたとき、東京ではウン!てしてお口チャックしたりチャックしたお口をぷくーっとしていたお利口さん。地方では直前に遭遇した犬(の真似をするヒデタダ)に喜んで、わんわんわおーんのまねっこ。いずれもはちゃめちゃにかわいい。

・斬られたときにウッてなるんじゃなくてギャアギャアする。最終決戦で皆が力尽きて行く中でもジタバタ痛がるところの子供らしさが凄い。

そんな椎名さんは驚異の31歳。鈴木さんがラインライブで「ずっと鯛造さんと共演したくて〜」と仰ったときに(さん付け…?椎名さんて芸歴超長いとかなのかな…?)としか思わなかったくらいには若い。実際長いけど、普通に鈴木さんより年上だと知って!!!?!?!となった。あと「十年先までのビジョンあるから」と仰ったのかっこよすぎて頭打った。

【ジャックザリッパー】

キャラクターとしてのジャックは前述の通り、理解出来ない部分が多かったのだけど、キレのありすぎるアクションとダンスがあまりにもかっこよくて、もうどうでもいいかなって…。半年くらい前におきゃんなお嬢さん役の佃井さんを拝見していたのですが、今回のジャックは鎧武の湊ちゃんを思い出して変わらぬイケメン度合いに打ち震えた。ちなみにSPカテコで佃井さんが名乗るたびに細貝さんの「Jack the Ripper(めちゃくちゃ発音が良い)」を思い出していた。

【魔女② / マクダフ】

序盤でマクベスとマクダフの殺陣があるので古の特オタは死にました。むしろクライマックスが早すぎて自分が死んだことにも気付かなかった。マクベスの妻の話をするシーンで、マクベスから溢れる感情をひとつも零さないと言わんばかりにただただマクベスと対峙する姿が恐ろしくも美しかった。

【悪の秘密結社の大首領】

悪人であるというよりは悪であることに憧れを抱いていたという印象。人情に厚いし心は宇宙よりも広いので悪人感は薄い。悪の美学って正義より曖昧なものだと思うから、黒タイツと目指すところが違ってしまったのはすごく切ないところだった。黒タイツとヒデタダとピピが「イーッ!( ˙罒˙ )/」してるときに満足げな表情だったのとギャバンのフレーズが好きだった。

【フック船長】

東京公演のときの印象は「ピーターパンと戦い続けることだけを望む面倒みの良いおじさん」だったんだけど、今作の小ネタの元がいくつか入っているということで以前の社中さん作品『ネバーランド』を購入して見てみたらドツボにはまった。今作のフック船長の台詞で、手を斬り落とされたピーターパンに対して「大丈夫だ、私にも経験がある。ていうかそれ、本来は私の役目だったんだけどね」と言ったり、手が治ったあとは「お前にはちょーっと早すぎたってことだな」と言っていて、ピーターパンは「訳わかんないよ!」「なんのこと?」と答えるのだけど、その意味するところがネバーランドを見ることでわかりました。ピーターパンを守ることはネバーランドを守ることであり、永遠の物語を紡ぎ続けることであり延いては自分自身を守ることであるとわかると、フック船長の行動ひとつ台詞ひとつに重みを感じる。

個人的に「おそらくイエヤスがあそこにいるのだろう」の言い方がかわいくて大好き。両手でリズム取って喋るフック船長。あそこは非常に唐橋さんみがある。

あと色々あってヌルハチの手が上から落ちてくるときに、毎回違うところに転がるからピーターパンが自分で拾うかフック船長が投げ渡すかなんだけど、その阿吽の呼吸感が良かった。イレギュラーそうなところに落ちるとだいたいフック船長が拾うんだけど、最終日は客席付近まで転がったのと(恐らく)舞台袖に転がったダブルイレギュラー回で、フック船長大活躍でした。かっこいい…。

【豊臣ヒデヨシ】

ビジュアルがオチ。イエヤスの手下として蘇ったけど、ノブナガと再開して瞬速で寝返るのが潔かった。誰かを助けてとか戦った末とかじゃなくとばっちりで斬られておしまいだったのはちょっともったいなかったかな…戦闘要員じゃなかったからなのかもしれないけど。

【織田ノブナガ】

初見ではないんだけど、細貝さんのことは干支を言えないホスピタリティの塊なお兄ちゃんだと思っていたから度肝を抜かれた。声の厚み。

天下泰平のために世を統べる、平和のために自らを悪に置く。自己犠牲とまでは言わずとも、目的のために自らの命をかける姿に、たくさんの人が憧れたのだろうなと自然と感じられるノブナガだったなと思いました。そりゃあヒデヨシもウキウキ着いていくし大首領も惚れちゃうよ。

【徳川イエヤス】

シリアスさとおちゃらけのバランスが絶妙だった。織田豊臣から天下を奪い、蘇ってすぐに息子を斬り、日ノ本を焼き払うという極悪人ぶりなので、細々と笑いを挟みすぎるくらいがちょうどよかったのかもしれない。立派な天下人かどうかの下りはちょっと長かったかな…と思うけど。イエミツに渡す形見がチャンピオンベルトにしか見えなかったんだけど、あそこは笑いどころで合っていたのだろうか。そうりと一緒にそうりの時代に行ったあとのイエヤスを見てみたいなあ。大高さんも仰っていたけど、スピンオフやってほしい!笑

 

○推しが最高

本当に最高。改めてびっくりした。

今までの観劇で一番回数を見たのが今作で、ぶっちゃけこんなに見たら手紙に書くことなくなっちゃうのではと思っていたんだけど、全くそんなことなかった。言葉足らずできっと的外れな手紙ばかりで申し訳ないと思いつつ、たくさん貰っているうちの100分の1でも1000分の1でもいいから言葉にしたくて何度も書いてしまった。

マクベスと向き合うシーンについて「マクベスのために演技をしているから、お客さんに自分の顔が見えなくてもいいくらいの気持ちでやっていた」という主旨のことを仰っていて、そりゃまあファンなので顔は見たいけれど、あの熱量があったからこそ引き出されたマクベスも確かにあったと感じているので、それほどの強い想いで立った舞台を見届けられたことを嬉しく思います。

 

最後にどうでも飯田橋案件()なんだけど、大楽のあとに手紙とアンケート書いていたら「もうすぐ会場閉めます〜」って言われて急いで出ようとしたら、目の前で大扉閉められてしまって後ろにいた係員さんたちが「ああああ…………wwww」ってなっていたので、最後に笑いを提供できてよかったです(?)(早く帰りましょう)

 

 

次に推しさんの舞台が見られるのは3月!それまでお仕事がんばります。