日進月歩

文章を書く練習

2018年4〜6月 観劇振り返り

◇4月◇

朝劇 西新宿 恋の遠心力

朝ごはんがいただけて劇を見られて2500円(※6月から少々値上がり)はコスパが良い。開演するとお店のシャッターが閉まるので、本当に宇宙船に乗ったみたい!45分くらいだけど、ハラハラしつつもたくさん笑って最後ちょっとほろっときて、と結構盛りだくさん。でも朝から見るのにちょうど良いくらいのボリューム。アスカもツバサもかわいいよ〜〜〜!!!!客席との距離が近くて新鮮。

リトル・エスパーティ

初メロトゲニ。死んだ人をおまじないで蘇らせるという非現実的な部分と、そこから始まるそれぞれの隠してきたことや思いという現実的な部分が、ミスマッチなのになぜかうまく共存していておもしろかった!誰かにとってはなんてことない過去の出来事でも、誰かにとっては前に進めなくなるくらいに大切だったり重たかったりして、それを尊重し合うことはできても理解し合うのはすごく難しい。最後に弟くん(名前忘れてしまった)が電話する姿を見てなんにも変わってない!!!と頭を抱えたけど、なんとなく腑に落ちたところでもある。

◇5月◇

朝劇 西新宿 恋の遠心力

5月は2回見ました。1週間の中で1番早起きが楽しみになる。日曜公演だとニチアサがリアタイできないのが唯一の難点ですが致し方なし…しかし朝劇からのヒーローショー11時回は可なので天才的な朝劇(※6月からは暫定11時開演)。職場と近かったら平日も行ってみたかったな〜日によって配役が少しずつ違うのでその違いも面白い。

焔の命

キャガプシー

今のところ2018年ナンバーワンです。結局4回見ました。感想がまとまらない。

フーリッシュゲーム

90分。暗転がなく場所や時間の移動もないながら、葬儀から抜け出してきた人たち、というちょっと特殊な空気感や、田舎特有の閉塞感のようなものが伝わってきて途中で飽きることなく見られた。ただ、テンポの良い会話が続いた分、終わりの急展開に置いて行かれてしまった。

キリグス 

前衛的だった。まず会場に入ったときの衝撃度合いでいうと観劇人生トップスリーには入りそう。なんか、人、寝てるし…。短編3つ。①は前半の女性独白が好きだったんだけど、以降、配役がそっと変わっていくのでよくわからなくなってしまった。水が何かのメタファーだったのかなと思ったんだけど、それもぴんとこなかった。②(奥さんと喧嘩して家出したら、天狗となんやかんや起こるお話)はちょっと長いかなあと思ったけど、落研の方らしく言葉のチョイスが秀逸でところどころで笑えた。③(顔みたいな形の島から出て、隣国でリズム試験を受ける話)はスクリーンとか空間をうまく使ってておもしろかったけど、世界観が謎の島から世界観が謎の国へ行くのでずっと世界観が謎だった。リズム試験がくせになる。レバニラハニトー♪

はこぶね

神さまの声が聞こえてくるようになったため、信者4人くらいの新興宗教を、なんとなく流れで始めることになったニートの青年と、彼を信じることにした人々の短いお話。特にこわいことの起きない日常系カルトマインドフルネスコメディです。

サークルの風景を見ているみたいだったな、が1番の感想。ひとつの宗教を信仰する集団とは言っても信仰の理由はそれぞれで、どのくらい本気なのか、どんな方向に本気なのかもみんな違う、そこのズレ具合がサークルあるあるで身に覚えがありすぎていたたまれなかった。あと新参の鳩山さんから漂うサークラ感。これは教祖ことタロウくんにもっとしっかりしてほしいという話だけど。確かに『特にこわい』ことは起きないのだけど、笑いが多くありつつところどころ背筋が寒くなった。部屋の中が舞台だけど会場が真っ白い空間だったのも、日常と非日常が混じっているかんじがしてよかった。最後に演者さんたちがハレ晴レユカイで踊ったんだけど、イントロで1人笑ってしまった。世代がバレるね!

MAPS 

モマを夢に注力した感じかなあ。メッセージ性はあるけど重たくなくて、気負わず見られて良かった。ただ、挫折したけどまたがんばろう!じゃなくて、騙されてたけどやっぱりみんなでやっていこうぜ!という流れなのが若干もやもやしてしまった。自分には嘘だとわかっていて夢に乗っていく度量がないのだろうな。あと、ええと、たわださんかわいいです。アザラシとピカ7のイエミツを足して2で割るとMAPSの船長になる、たぶん。純粋ゆえの狂気が強烈だった。みなみけいすけさんほぼ出ずっぱりだったのだけど、だいたいサンシャイン池崎か????というくらいハイテンションだった、そしてワ○ミの店員さん。キュウレン素面公演みたいなテンションだったんだけど、もしかしてわりと素なのか、毛利さんがああいうのを求めているのか。岩田さんのぱーふぇくといんふぉめーしょん!最高だったしイセダイさんのヤジでめちゃくちゃ笑った。

◇6月◇

髑髏城の七人 風

キャガプシーロスと突然の残業週間に耐えられずパワーを欲して岡山まで行ってきました。行って良かった〜!!!推しの地方公演を追いかけて遠征することはあったけど、地方を拠点とする劇団を観に遠征したのは初めてだったので新鮮だった。

ステアラの髑髏城は全く見てなかったのだけど、客席が回転するくらいだしさぞ豪華絢爛なセットを使っていたのだろうと思うので、小道具しかないような舞台でしっかり成立させていたのでびっくりした。捨之介と蘭兵衛の色気がすごい。ステアラの月を見た友人が「蘭丸許さない……」とうわごとのように言っていたので覚悟していたのだけど、(そもそも蘭兵衛を見に行ったところがあるとはいえ)信長を独りで死なせてしまった後悔の気持ちや哀しみが刺さって、許せないけど責めもできない苦しい心持ちだった。

希望のホシ2018

刑事ものだと思っていたけれどかなりヒューマンドラマ寄りだった。真相に若干の疑問が残ってしまったけれど、心情の描き方がとても好きだったのでトータルめちゃくちゃプラス。大人たちが隠そうとした事実に対して子どもたちが「そんなの関係ないよ」と言い切るシーンと、エルピスが子どもたちに会いに来るシーンがとても好きだった。たぶん少年社中さんのネバーランドとかが好きならこういうのも好きなんじゃないかな。緒月遠麻さんかっっっこよかった…………はあ……………

あちゃらか2

めーーーちゃくちゃ楽しかった!!!前作見てないから気付けてないこともあるんだろうけど、ストーリーついて行けないとかはなくて見やすかった。切なくなっていくのかと思ってもすぐ笑いに引っ張っていかれるのでほぼずっと笑っていて楽しかったな〜。終演後にしか販売しないクリアファイル買ってしまった。こんなふざけたグッズ久しぶりに見た(褒めてます)!劇中にはメタネタ時事ネタがたくさんあったけど、某監督みたいな嫌なタイプの時事が記憶の限りでは使われて無かったのが優しい世界だなあと思った。

DAY ZERO

オリジナルミュージカル。アメリカ映画が原作だけど現代日本にも通じるテーマだったと思うし、全員歌がうまくてそれぞれの気持ちがすごく伝わってきて、見やすくて良かった。福田さん作画が強い。内藤さんの歌声がとても自然に染みて好きだな〜。

シャンデリヤ

4つの短編。全部楽しかった!

①『ER』ダメ男(イクオ)とその彼女(コスモ)と彼の車に轢かれて身体が2つに分かれた女(カスミ×2)の三人芝居…いや、四人芝居?一言目の「僕の名前は『親の敷いたレールの上をイクオ』」で絶対好きな話だ!と思ったら本当に好きな話だった。コスモとカスミは、カスミが轢かれて真っ二つなことなど歯牙にもかけずに「(カスミ)ちょっとどうしてくれるの、髪もメイクもぐちゃぐちゃなんだけど!怒」「(コスモ)ねえ今日の動画まだ撮ってないよ!今撮ろう〜♪……ねえこの女の人だれなの!?どういう関係!?」などなど。目の前のことに夢中で周りが見えていない現代人の象徴だったのかな。コスモは動画総再生回数9兆超えの人気ユーチューバーで、録画前のおっさん全開な咳払いと、お決まりのフレーズらしき「コスモパニック〜☆」の可愛さとのギャップがすごかった。

②『輪になって踊ろう』バイトに行きたい男と、NHK受信料を払ってほしい女と、浄水器の訪問販売の女と、フリーハグの男と、「バイトに行きたい男」の隣人の女の話。意味はわからなかったけど、全員の「それっぽさ」がすごかった。フリーハグの男の持ってるスケブが「FREE HAG」って書いてAをバツで消してUに直してあったのじわじわきた。

③『ある研究者からの手紙』危険な実験をしたい博士とその助手、そして被験者4人の話。被験者たちの真面目に不真面目なところがおもしろくてずっと笑ってた。最後の博士の表情が狂気的で鳥肌ものだった。

④『コロス県自殺市呪い村四丁目』怪しい噂のある村へ行く2人の記者と、そこへ行く芸能人たちと、村人(人?)の話。誰かをネットで叩いたことがある人や、推しがネットで叩かれたことがある人に見てほしかった。心臓が痛かった。

野良の方舟