日進月歩

文章を書く練習

7月観劇振り返り

8月も後半ですが、7月のまとめ。

 

阿修羅-浮き草稼業の女-

長崎弁?なので端々わからないところもあったけど、戦う女性の強さが伝わった。平成最後の夏に、昭和最後の夏の話を見られたことに不思議な縁を感じる。紀伊国屋ホールだったんだけど、MAPSのテンションで行ったら年齢層が30くらい上がっててびっくりした(…)。昨年のセカチルで拝見した荻野さんが見たくて行きました。長崎弁でマイク無しにも関わらず後列までしっかり届く発声だし所作も綺麗で、見ていて気持ち良かった!

二ツ巴

映画館上映を観劇に入れると観劇警察に刺されそうだけど、映画館まで往復4時間かかったので感想書かせてください。?

壱劇屋さんの作品に特徴的だというワードレス×殺陣芝居、とのことで、台詞のない中でどのくらい物語が展開するんだろう…と考えていたのですが、台詞がなくてもこれくらい厚みのある話になるのかと驚くほどでした。ただ少しでも視覚に気を抜くと絶対置いていかれる。言葉が無いからこそ伝えられるメッセージもあるのかなと感じました。舞台ならではの人間CGも、壱劇屋の皆さんの身体能力の高さで見事に表現されていて、特に矢のシーンが凄まじかった。水を布で表現するのも迫力があったし、NMBのメンバー2人が主演ということで、殺陣とかどうなんだろう…?と思っていたけれどお二人とも動きが綺麗で、手数自体は少ないように思ったけど、たくさん動く他の人たちと息がぴったりだから水神の圧倒的な力を授かって周りをなぎ倒していく様子が見事に表現されていたという印象。上映会で物販がなかったから台本が買えなかったのが唯一の心残りだなあ。

ピープルシアターM2公演

『ハー太郎遊侠伝1 旅立ち』と『海底のサカナと少女』を朗読とチェロのセッションで。めぐみさんの表現力と星さんのチェロ(と笛も色々)の演奏によって情景が心に浮かんでとても心地良かった。『ハー太郎遊侠伝』は新宿西口公園に暮らしていた猫の子どもの冒険記。性格は全然違うけど、野良に続いて猫なめぐみさんで癒やしだった〜あとなぜか星さんによって突如降臨した光る獅子舞が最高だった。アドリブらしい。『海底のサカナと少女』は被爆したアイナメ津波で流された少女の話。東日本大震災の風景が思い起こされて最初は辛くもあったんだけど、ゆっくりと、立ち止まりもがきながらも前へ進もうとする姿を感じられて、最後にかかった虹が美しい物語でした。

心臓が濡れる

難しかった…。水が何のメタファーなのかわからずSFなのかと思ったけど、どうやら一貫したテーマがあるようなので勉強不足でした。後半4人になってからの言い合いはすごく見応えあった!「正論は正義ですか?」が刺さった。綺麗事じゃないんだよな。ただ、後半で大半が死んでるんだけど、初日からあまりにも極限状態すぎでは…?地震発生後の数時間であれだけ大喧嘩してたら『ヤバイ水』がなくても2日目には数人死んでたと思う。

捨て犬の報酬

ハンドメイドナイトスペシャル〜〜〜(宣伝動画がとても好き)!!!野良の秘密基地でも物語りしてたんだけど、時間に間に合わず拝見できなかったので横浜のバー公演を見に行きました。お酒を飲みながらサックスとアコースティックギターと物語を楽しむ、とても贅沢で居心地いい時間でした。16年間、生まれることも鳴くこともできずにいたポチの遠吠えが心に刺さった。末原さんの物語がこうやっていろんな場所で紡がれていくのって素敵なことだなあ。シンプルな独り芝居も気になる。

フリー・コミティッド

 http://omoshii.com/interview/14117/

成河さん、気になりつつ拝見したことなかったんだけど、インタビューに衝撃を受けて、インタビューページを閉じた手でプレガにアクセスしてチケットを取った。1人38役ってどういうことだろうと思っていたら主人公のサム以外の、電話相手もすべて成河さんが演じるということだった。いくつもの電話を保留にしながら進んでいくので会話のテンポも切り替えも早くて、でも流すようにはならなくて、演技力も気力体力も成河さんの力をフル出力!という具合を感じた。重ね重ね、初めて拝見したんですけど。聞きしに勝る演劇モンスター、成河さん。自分で選んでいるつもりでもたいてい選べていなくて、その中での一所懸命ってなかなか報われなかったり自分に納得出来なかったりするし、苦しいときに前が見えなくなってどうしようもなく苦しい。目一杯手一杯になってしまったサムが電話を取りながら思わず泣いてしまうんだけど、いっぱいいっぱいになって変なタイミングで泣いてしまうのめっちゃわかる…となって一緒に泣いてしまった。あとわたしは役者でもなんでもないのに、サムがコックのジャン・クロードに言われた「本当の役者だったら1日中電話取ってたりしないもんな!」という台詞がざっくり刺さって前後の記憶がない。最後にサムは電話を取らないことを選択して、それもそれであとが大変だと思うけど、それまでの選択しなかった中での大変さとはきっと違うんだろうな、と思う。

半神

原作が萩尾望都さん×脚本演出が中屋敷法仁さん×柿喰う客劇団員が出演、ということでもうめちゃくちゃに楽しみで仕方なかった!銀河劇場で見る柿喰う客というだけでもう最高。いきなり体操着で出てきたり風呂コスプレが激しかったりとなかなかに柿フェス後夜祭を感じて、原作ファンや桜井さん、藤間さん、もっくんさんのファンはどうだったんだろう…!?と思いつつもはちゃめちゃに楽しんできました。化け物たちが愛に化けたときのダンスが色っぽくて大好きだった〜!言葉あそびが多くて気付けると二度おいしい。シュラを演じる桜井さんの、ぼさぼさした髪と不健康そうなメイクや、生き延びられるとわかったときにこみ上げる高笑いの生々しさをものにしている姿が、乃木坂での可憐なイメージとかけ離れていてびっくりした。マリアを演じる藤間さんは演劇は初?ということだったんだけど、日本舞踊らしいなめらかな動きや生き生きとした笑い声や表情が映えていたし、桜井さんとの息もぴったりで服が繋

がっていなくても身体の繋がった双子を感じられた。もっくんさん、八百屋舞台であの運動量セリフ量はすごい。酸素ボンベをもはや携帯してほしいし、任意のタイミングで吸ってほしい(?)。

エドロの落語

落語だけど、高座に座布団で…というのとは少し違って演劇×落語、という感じ。しかもいくつかの話を組み合わせてひとつの物語にしているので、落語に馴染みがあってもなくても楽しめる!と思う!歌もありダンスもあり顔芸までありだし、さひがしさんとめぐみさん2人の息がぴったりで間が絶妙なので1時間半の公演ほぼずっとげらげらしていた!めちゃめちゃ元気出た!そしてかつ丼が食べたくなる。あんたがたどこさの歌をケチって所々歌わない、というくだりがあるんだけど、リズムが速まるほどに笑いが止まらなくなっていくしときどき思い出してふふっとなってしまう。

独鬼

先日上映会を見た『二ツ巴』と同じ劇団、壱劇屋さん。というかこれの予習として上映を観に行ったみたいなところがある。演劇の『言葉』が好きで観劇をしているという部分が大きいので、台詞のない舞台は興味深く思いつつも尻込みしていたんだけど、その思い込みは不要だったなーと思った。鬼が女性を背負って歩くところから始まって、もうその段階でぐっときてしまった。女の一生は4人の女優さんが演じたのだけど、ひとつの羽織を引き継いでいく演出がずるい!しかも最後にそれを鬼が羽織るところまであって、老いて死んでいく人間と老いず死なない鬼の対比が切なかった。台詞がなくても展開がわかるくらいなので、人々の感情がとても強く伝わってくる。台詞が無い分を自分で補完して咀嚼するもよし、台本の販売はあるので観劇後に答え合わせするもよし、楽しみ方はいろいろ。殺陣が好き、親子の話が好き、人と人外の交流が好き、舞台を見て色々考えることが好き…って人にはもちろん、舞台はあまり見たことが無いという人にもおすすめしたい。

ハンムラビの箱庭

中日くらいに行ったのですが、開演押すレベルで当日券が出ていた。わたしでも半分くらいは展開が読めたのでベタっちゃあベタなんだろうけど、全体的に感情が生々しくてめんどくさい雰囲気が癖になりそうだった。めちゃイケとかに出てた三ちゃんが、ホステスに入れあげてお金搾り取られて逆恨みしていた役だったんだけど、おたくは身につまされるところがあった。自分自身のためにおたくしていたいですね。デスゲームで全員出ずっぱりなのがリアル。心臓が濡れる、もそうだけど、推しが序盤で死んだ人ってどうするんだろうか…(?)。余談ですがこの翌日に見たお笑い芸人のイベントも「ゲームする毎に多数決で脱落者を決めて、最後の一人が賞金を得られる」というものだったので一人ぞっとしていた。笑

朝劇 恋の遠心力

11時半開演ってそれはもう昼劇では?と言いつつも、平日より遅めに起きてゆっくり会場に来て、ブランチを食べてから見る朝劇も贅沢で良かった。若干値上がりしたけどハンバーグつくようになったし!しかも終わっても12時半前なので、普段の観劇はだいたい終わると「さて(ご飯食べて)帰ろう」となるところが「さて今日は何しようかな」となるところが新しくて好き。帰るときに「いってらっしゃい!」と送り出してもらえるところも。今日はハプニングが巻き起こっていたんだけど力技で丸め込んでいた(成功したのかというと………)。ところで3000円でご飯とワンドリンクとお芝居って採算取れるのだろうか。基本的に自分の予定が空いてる日から適当に行っているけど、そろそろ配役で選ぶのも楽しそうだなあ。

 

推しも自担もここ数ヶ月現場がなかったのでいろいろ気になるものを観に行って、ほぼ好みに合っていたので満足度は高いし、見ずに後悔ということも減って精神衛生上は非常に良かったけど、マチソワで違う演目を観る日が続くと消化しきれず次を観ることになりがちなのがもったいなかった…。

さて8月はやっとこさ推しの舞台です!お久しぶりです元気にしてますか!?平成最後の誕生日は推しの舞台を見ますハッピー!ありがとう推し!

 

マシュマロ置いてみました。なんでもどうぞ〜

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それでは皆さまも良い夏をお過ごしください!