日進月歩

文章を書く練習

9月観劇振り返り

どうもこんにちは。6〜8月の観劇振り返り記録を誤って削除しました。よりにもよって3ヶ月分を。愚か。こういうところある。

 
嘘つき

田中さんが脚本ということで見てきました。メッセージ性というか、問題提起力が高すぎてなかなか消化しきれなかった。多重人格者にフォーカスを当てつつ、誰にでもある多面性、というテーマが地にあるのかな、と思ったものの、個人的には被害者遺族の感情という部分に注目してしまった。嘘というのは、自分や他人の立場や心、色々なものを守るために生まれるものなんだと改めて感じた。バー店員の女の子が借金のカタに身体を売られそうになったところを主人公がナイフを持ってヤクザに向かっていくんですけど、それを止めて自分が代わりにヤクザを刺したバーのママのそのあとの言葉がむちゃくちゃかっこよかった。もちろんそういう面を見せずにいられるのが1番平和で良いんですけど。

主演の図師さんは公演の前に行ったイベントで初めて知って今回がお芝居初見だったのだけど、イベントでのコメディ全振りからのギャップが凄かった。陰が強すぎて序盤は本当に図師さんなのか迷ったし、アフトでまたコメディに全振りしてきて高低差に耳キーンでした。(どうやらご本人的にも珍しい役どころではあったらしいです。)

御被楽喜

初日と乱痴気公演を見てきました。東京初日は13日の金曜日で、13年目に劇団員13人で行う公演であるということも含めてエモかった。

意味はわからんのだけどあのスピードと動きと照明と音楽とがぐちゃぐちゃに調和しているのが癖になって仕方ない。前回公演の美少年との繋がりもあって、思い返してじわじわと楽しい。石油王だったら公演期間は下北沢に住んで通ったのに…。実は柿での玲央さんを生で拝見したのが初めてで(なんと3年ぶりの柿公演だったそうです)、どこで拝見しても最高〜〜〜〜!となる玲央さんですが、念願の生での柿は格別だったし、本編と乱痴気のギャップも凄まじかった。鹿伏太郎と赤根衛門の二役は振り幅という意味でも最強。

フリーカルYaHhoo!!!!

再演。前回の評判をネットで見てて気になっていたところ、今回はさひがしさんがご出演だったので喜び勇んで見に行きました。

東日本大震災のあと、人がたくさん出て行ってしまった浪江町を舞台としている作品で、東北で生まれ育った1人として思うところもあり、一方で被害の少なかった地域に住んでいたことで見えていなかったものが見えた。今も絶えず災害や事故がある世の中だし、これからの自分になにができるかもわかっていないけど、過去のものとして捉えずにまずは知ることが必要だと改めて感じました。

しかもカテコのひとことは主演の柏木さんからの都度ご指名だったみたいなのですが、自分が行った回でちょうどさひがしさんが指名されて、今回の舞台にかける想いを聞くことが出来てとても嬉しかった!

SHIBARAKU

オカミソウという不思議な草を使ってつくる、オカミソバというお蕎麦を巡る小さな町での物語。

OKAMI企画の話は、平和なだけの話じゃないけど登場人物全員のこと好きになって帰れるところが好きだなと思ってます。コンセプトも含めて、重すぎずただ暖かい気持ちを持って帰れるというところも。