日進月歩

文章を書く練習

11月観劇振り返り

相対的浮世絵

会話劇。面白かったけどじわっと辛くもあってむずむずした…。出自の全く違う5人の化学反応ってかんじで見応えがありました。3週間で同じ本多劇場で鹿伏(と赤根)から大介になる玉置さん凄まじかった。教誨師のときにも思ったんだけど、ぽろっと溢すような言葉で空気をがらりと変える玲央さんめちゃくちゃ痺れる。ヒューマンコメディって書いてたじゃんか…と思いながら泣いてしまった。山本亮太さんは嵐バックでダンス見たことあるくらいだったのでお芝居はたぶん初見。高校生で亡くなってから20年間出て来られなかったという大人とも子どもともつかない絶妙なところがハマってた…。

チャージマン研

噂の(?)2.5次元舞台です。めちゃくちゃ頭おかしくてずっとげらげらしてたんだけど、「でもこれ原作に忠実だから!本物見てみ!!!」ってアニメ流れる時間があるの狂ってるでしょ…。すごく面白かった…。原作ミリしらだったので、研が本当は1人しかいないということを帰り道で知った。4人いるのは松の六つ子みたいなものだと思っていた。でもよく考えたらみんな名前同じなのおかしいもんな。研の妹のキャロンちゃん役が星元プロだったんですけど、マジべらぼうに可愛かった…。

開演前からジュラル星人が客席やロビーをうろうろしていて愉快でした。物販どうしようかと眺めていたら居酒屋みたいな名札(と自分で言ってた)を付けた菅野ジュラルがお喋りしてくれたので推しジュラルです(単純)。

デッドリーコネクト

くりゅ島先輩といおりーぬ先輩が出演するというレジェンドデッドリー。初デッドリーの役者さんたちの吹かせる新しい風と同時にデッドリー経験者も新しい解釈ぶち込んでて(と言っても新人ゾンビなので過去の情報については伝聞のみなのですが)、全体的に戦闘力高めだった。初日からいおりーぬ先輩に狂っていたのと草場高森が終盤公演エモで野球部ソフト部推しを爆発させにきたのと公演後のはせまゆ薫のブログに追撃くらったのでTwitterには文が残ってないのに喋りだすと永遠に続きそうなのでそのうち元気があったら追記したいです、と言って追記できた試しがないのですが。

なまくら刀と瓦版屋の娘

 #オトナデッドリー で氷鏡先生だった椎名さんを見に行きました。纏う空気から全然違って衝撃だった…!凄まじい勢いとセリフ量だった。でもどっちも好き。

瓦版屋の正面と奥の部屋で起こるドタバタを、両面から見せるというスタイル。表での出来事→同時刻の裏での出来事、と起こっていることは同じでも、「さっきの一瞬出て来たアレはなに…!?」がどんどん解決していくのが爽快で面白かった!一生分の褌を見ました。

空の色とボクの青

 #オヤジデッドリー の布施さんを見に行きました。布施さん演じたデッドリーのユウはノブちゃんと一緒に居られないループの中にいるけど、今作では最後に好きな人の隣に居られたというのが個人的エモポイントでした。ただ、ラブストーリーを最前で見るの向いてないなって思った。どこ見て良いのかわからん…。

PSY・S

久しぶりに乗船しました。序盤だったのでまだアドリブしっちゃかめっちゃかになってなくてホッとしたと同時にちょっと寂しかった(?)ともルパンの流れるように美しい殺陣と鈴木さんのどうにも目が離せない切ない表情と谷口さんの全ての流れを引き寄せるかのような重厚さと良子さんの焦れったいもどかしい不器用さが好きだった。萩ちゃんも本人の真面目さと真面目さが転じて面白くなっちゃうところが存分に出ていていやもうこれ西田さん萩ちゃん大好きだな!?と勝手に満足していた。

カテコでのすけさんが村田中夫妻のエピソード暴露してくれたの天才すぎてひとり客席で悶絶した。のすけさんに足向けて寝られない。

ししゅう #1

さかさまのあさ 番外編公演
前回の本公演を見られなかったので念願の初さかさまのあさ。4人の紡ぐ言葉の中を巡っていく感覚になって、わくわくして楽しかった。言葉のテンポ感が好きだったり、ハッとする言葉があったり、そして、4人の声がすごく好きだなあと思いました。 

君の見てる世界は、ありえないほど美しい

自閉症の青年とその家族と周囲の人々との話。深く向き合って考えたことがないテーマだったので、様々な立場で考えながら見ていました。「家族じゃないんだから。本当の辛さもわからないし責任も持てないのに口出さないで」という主旨の言葉が出てきて、まあそれは本当だとも思うのだけど、でもだったら弱音や愚痴だけ聞いてもらおうとするのズルくない?とも思ってしまったり。だって周囲の人間だって自分の立場なりに、家族ほどは出来ないにせよ力になりたいと思っているわけで。まあこれも所詮外野の感想なんですけど。でもだからこそお姉さんの彼氏の「家族にしてください」が刺さったなあ。本当はあれだけの覚悟がなくてもそれぞれが自分に余力があるときに手を差し伸べられるような社会だと理想的なんですけどね…。

この作品はデッドリー少年での霧人が印象的だった龍人さんを見たくて行きました。重たい題材の中でのコメディ色が強めな立ち位置や、幼馴染という絶妙な距離感の表現は難しかったと思うのですが、時に空気をぶった切るコメディアンっぷりと時に流れに沿う軽やかさを感じてとても良かったです。 

デビルマン 不動を待ちながら

だってデビルマンって言うから…。実写しか見たことないけど。デビルマンゴドーを待ちながらを下敷きにした異色の組み合わせで、デビルマン本人は出て来ないんだけど、それが逆にリアリティがあるというか、現代版魔女狩りっぽくてぞくぞくした。ちょっと変わった形の座席構成なのにそれが特に意味を持ってなさそうだったのだけもったいなかったかな…。

ノッキンオンヘブンズドア

なぜかコメディだと思い込んでいて(本当に何故なのかわからない)、実際いっぱい笑ったのだけど最後に上着の袖を濡らすことになりました。水野さんが最後の小話?で仰っていたように、寒くなってきたこの時期に、心を暖めてくれるような素敵な作品でした。 男女反転キャストということで、片方しか見られなかったけど、もう片方も見られたらまた解釈の幅が広がりそうだなと思った。

ドとガ!!!!(田中彪さんと土井裕斗さんによる前説がめちゃくちゃ面白くてずっと笑ってました) 

土井さんの楓は、幸せを願わずにはいられない儚い楓でした。報告書を読む目から逸る気持ちや溢れる哀しみが伝わってきたのが印象的でした。最後に鞄いっぱいに詰めた手紙をカテコでお辞儀した途端にバサバサ落としてしまったのが弟とそっくりのおっちょこちょいで微笑ましかったです。倉持さんのロボ子、めちゃめちゃ可愛かった…!見た目も立ち位置も異質なのに楓に寄り添う姿がとても自然で、ずっと一緒に居たんだもんな、と思っていたら最後の手紙で涙腺が限界でした…。楓が愛されていたこと、きちんと楓に伝わって良かった。須磨さん役の宮島さんはジブンカワユス以来だったのだけど、リロちゃんのような気の強さも、リロちゃんとは真逆で行動的なところも、楓のために、手を差し伸べてくれた楓のおばあちゃんのために、どうにかしたいと思う気持ちを敢えて隠して明るく振る舞う健気さもたまらなかった。田中さんの雪斗さんは切なくて苦しかったです。雨の中での光を失った目も、水橋さんから毒の入った容器を引き取る手も、幹さんと水橋さんに頭を下げる姿も、とにかく哀しかった。寂しいと言えないまま平気な顔だけして大人になってしまった雪斗さんだけど、どうかこれからはたくさん笑って泣いて生きていってほしい。田中さん、どうしてあんな強そうな見た目()してるのに切なくて儚い空気を纏ってしまうんだろう…。

ノア版 ワーニャオジサン

自分も持ってるはずだけど、目を反らしがちな感情を突きつけられるような感覚でした。転換の雰囲気がすごく好きです。ワーニャ伯父さんを読んだことが無かったからか、わからない部分もあったので、とりあえず本を読もうと思います。