日進月歩

文章を書く練習

夏の夢をうたう #瓶詰めリュズタン

おぼんろ第19回本公演 

『瓶詰めの海は寝室でリュズタンの歌をうたった』

 

8月14日の昼夜公演を見てきたので、とりあえず全人類とそれ以外の全てに8月16日(月)のアーカイブ付配信を見てほしいという気持ちでただひたすら良かった良かったと書いていくだけです。

https://l-tike.com/obonro-stream/

ネタバレ配慮出来ないので、既に配信見ようかなという気持ちの人はスクロールしないで上のローチケURLクリックしてそっち読んでください.

 

窓から入ってきた少年は、男の目の前に瓶を掲げて言った。

 

「海を盗んできた」

 

瓶の中に閉じ込められた海を見つめた初老の男性は、この少年に見覚えがある気がする。

 

「ベッドにつかまって」と少年は優しく叫んだものだから、男は慌てて従った。

 

瓶が床に叩きつけられ割られると、中から海は溢れ出し、ベッドは大海原に浮かんだ。少年は言う。

 

「お前を裁きの場に連れてゆかないといけない。」

「俺が何をした?」

「夏休みの宿題をまだ提出していないだろう」

「・・・いつの話だ?」

「小学3年さ」

「バカ言うな、俺は今年で59歳だ」

「なんてこった!だったら早く提出しなければならないな。さ、シーツを帆にして風を受けるんだ」

 

男は困ってしまった。

「今夜は眠り薬をたらふく飲んだ。せっかく、死のうとしたのにな。」

 

目の前に広がる海は、あまりに美しく輝いていた。

 

おぼんろ最新作は、夏の夜に繰り広げられる老人による不思議な海の冒険譚。

 

今を生きろ。今、ここにある美しさに目を凝らせ。それでダメなら想像するんだ。心の底からのしあわせ願いながらに。

 

 

 

2年ぶりに劇場で浴びるおぼんろ公演、それだけで胸が躍る気持ちと、いつもと違う普通の劇場で見るちょっぴりそわそわした気持ち。客席の中を駆け、前後左右上下を駆けて物語を紡ぐことがおぼんろを見ている中で当たり前で、でも大きな部分だと思っていたので、それがないということでどうなるのか、少し不安で、でもおぼんろの物語の中に入ってわくわくしなかったことなんかないじゃん、と思いながら客席で開演を待った。

最初にいつもの想像力の練習がない、とドキっとしたのだけど、それが『殿清たちの想像力の練習』という形で出てくるので心底まいってしまった。もちろん悪い意味ではなく、今までにやってきた想像力の練習の、さらに原点がそこにあるような感じがしたというか、自分が初めておぼんろの公演を見たキャガプシーで想像力の練習をした時のことを思い出した。弁士は映像でしか見たことがなかったので、初めて生で見ることが出来たのも嬉しかったな。というか、最初のアナウンスでオチの話(オチ?)しちゃうの斬新で笑ってしまった。でも終わってみると、トトロのメイちゃんじゃないけど、「夢だけど、夢じゃなかったー!」って感じ。

昼公演は1階、夜公演はせっかく席が選べる機会だからと2階で見たのだけど、今までで一番舞台上と距離のある席で見たにもかかわらず絶景だったし、2階から見ると海の中を覗き込んでいるようで、今までのように床に座って見る物語では見えなかった視点から見られたのが新鮮だった。やっぱりおぼんろはどこで見ても特等席なんだなという気持ちを新たにした。

 

小学校3年生のときの夏休みの宿題を提出していないかつての少年が夏休みを終わらせるための物語。あの瓶はきっと、海を詰めるためのものだった。

小さい頃の夏休みって冒険に溢れていて、楽しいこともそうでないことも含めて何かにつけて世界が広がっていくような気でいたものだったと思い出した。初めて乳歯が抜けたのも、合宿で出来もしない長距離走に挑戦したのも、一度だけ明け方まで勉強したのも夏休みだったなと懐かしく思ったけれど、夏の思い出って大人になってもつくれるし、作れないなんて思っているのは自分なんだなと気付いた。

殿清がみんなの想像力に引け目を感じるように話すところ、なんだか思い当たるところがあるなあと切なくなった。でも、そこでキヨの言った『想像できる自分を想像する』ってすごく素敵だなあと思った。なんか、それだったらできるかもしれない、って思える。ような気がする。そしてその一方でキヨがもう想像できないかもしれない、と絶望するところや殿清がもう想像したくないと話すところ、とても苦しかった。自分の想像や行動が誰かを苦しめているのかもしれない、と動けなくなることも、自分の想像で自分が苦しくなってしまうことも、でもそれを乗り越えるのも想像力なのかもしれないな、と思った。

 

あと個人的にかわいいポイントは、塩崎さん演じるラッコが冷え性なので手を目に当てるんですけど(ツイッターとかで良く見る?やつですね)、眩しい!っていうときにも同じポーズするところです。ぜひ気にして見てほしい。

 

 

そして最後に本編に関係ない話。でもこれが書きたくて土日3公演見終わる前に慌てて書いてるみたいなところもある。

昼公演の最後の挨拶で拓馬さんが「大丈夫、世界は楽しいですよ」って言ってくれたときに本編と同じくらい泣いてしまった。本当は昼公演、友人も見に来る予定だったんですけど、体調良くないとのことで念のためと配信待ちに切り替えていて、それでなくともつい先日、都の感染者が5000人を上回っていて、世の中は大変なはずなのにわたしの仕事は毎日通勤して何も変わらなくて、だけど休日は外出するなとか言われて、自分なりに対策しつつこうやってときどきの観劇を再開してるけど、友人に会う頻度はガタ落ちしたし1年半帰省も遠征もしていないし、なんか楽しいことしていても最後に罪悪感あるし、みんなそうなんだとは思うけど毎日どこかもやもやしてるし楽しいこと純粋に楽しいって思えてないなって感じてたので、世界は楽しいものなんだって言葉にしてくれる人がいるというだけでひどく安心した。しんどいこともいっぱいあるけれど、そのために楽しいことの楽しいという気持ちをなくしたくないなと思う。

推し貯金、はじめます。

 

諸星翔希くん、26歳のお誕生日おめでとうございます。ますます楽しくて幸せな1年になりますように!

 

 

ということで(?)今日をスタートに推し貯金、なるものを始めてみようと思います。

 

今のところルールは2つです。あんまり縛りあると投げ出してしまうので。

①毎月12日締め

10月13日スタートなので。平日だったら計算作業は土日にずらすかもしれないけど…(緩い)

②貯金額と条件


f:id:ms_tn:20201013003137j:image

これが多いのか少ないのかよくわからないけど、とりあえず3ヶ月はこれで取り組んでみます。

 

金額とか条件とかこうしたら?とか自分はこうしてる!とかあったら教えて貰えると喜びます。

はる🌈にマシュマロを投げる | マシュマロ

ところで推し貯金って使うタイミングいつなんです?

8月に見たもの

死神遣いの事件帖

自粛明けて最初の観劇。

キラメイジャーショー

ついにGロッソ復活。ばっと出てきたヒーローたちに大の大人がひとりでぼろぼろ泣いてしまった。わたしの入った回はちびっこたちもみんな静かに見ていて偉かった。みんなヒーローだよ…。今までヒーローたちに送ってきた声援の代わりに拍手でヒーローたちを応援するという仕様に変更されているんだけど、拍手を促すキラメイシルバーの口癖が「ワンダー〇〇」なので「みんな!ワンダー拍手だ!」とか言っててなんかよくわからんけどわかったぞ!拍手で応援すればいいんだなまかせとけ!という気持ちになった。今シリーズはリュウソウレッドとリュウソウゴールドも出演するんだけど、序盤は対複数のアクションが多いので手数が多くて痺れた!素面第5弾が途中で中止になってFLTもなくなってしまったリュウソウジャーからのバトンがようやく繋がった感じがしてとても感慨深かった。今期のアクションはイエローが好きっぽいな…。レッドのお出迎えも最後の客降りもないけれど、ヒーローショーが帰ってきてくれてとにかく嬉しい。

ヒプノシスマイク-Division Rap Battle-』Rule the Stage -track.2-

アサクサディビジョンメイン回を配信視聴。ヒプステはtrack1の映像から得た程度の知識しかなく、今回の登場人物に至っては誰ひとりとして知らぬまま見ました。でも楽しかった!

シブヤディビジョン…らむだちゃんという人が居ることは知ってた。シブヤの人だということも乱数と書いてらむだと読むことも本編見て知ったけど。らむだちゃん役の世古口さんを1年くらい前に別の舞台で見ていたのもあってらむだちゃんはあんスタの桃李ちゃんみたいなベリベリキュートでみんなのかわいい弟みたいな立ち位置の人だとばかり思ってたので闇が深くてびっくりした…………でもポッセといるときは天真爛漫なかんじがして、あの空間がらむだちゃんにとって幸せなものであってほしい…と思ってしまった。前ちゃんさんの夢野さんはとにかく指先まで美だった。前ちゃんさんのお芝居あまりたくさんは見てないけどどれも気品を感じるなあ。滝澤さんのだいすくんかわいかった!にゃー!ダンスのステップも好みだったし、はじめの一歩の舞台で見たときの印象とも全く違って役者さんすごい…と思った(小並感)。あと最近毎度フォロワーさんの推しだ…と思って見てしまう(まだ推しではないらしいですが)。

シンジュクディビジョン…鮎川さんの寂雷先生が出てきた瞬間、あ、脚〜〜〜!?!?!?!?と思った。とんでもなく長い。パッと見とても大人なので、らむだちゃんとバチバチしてるのおもろ…という気持ちで見ちゃう。絶対おもろポイントではないが。冷静な参謀っぽいと思ったけど結構泥臭い選択するところもあるんだな…。荒木さんの一二三さんめちゃチャラいの板についていてさすがホスト〜!と思った(ホストではない)(ホストちゃん…)それに対してスーツ脱いだ瞬間のビビリかわいすぎてタイムシフト3回くらい巻き戻したよね。しかし荒木さん見るたびリオ様からの時を数えて卒倒しちゃう。変わらぬ美しさ。宮城さんの観音坂ちゃん社畜あるあるの自己肯定感の低さと社畜感のないキレのありすぎる動きがツボだった。アサクサと仲良くなってほしかった…(T_T)

アサクサディビジョン!鬼瓦ボンバーズが1番強くてかわいい…強くてかわいい…もはやプリキュア…(?)良輔さんのダンスが見たくて配信買ったんだけど大正解だった。ダンスはもちろんバチバチのラップもメロウな歌べらんめえ口調もなにもかもかっこよかった。「鬼瓦ボンバーズ!甚八!」でステージど真ん中にそびえ立つ甚八さん素敵だった。正宗さん釣り目でキリッとかっこいいのに酔っぱらい姿かわいかったな〜酔ってご機嫌になる人大好き。道四郎さん「五月の鯉の吹き流し」で恋………………となってしまった。重心低めのダンスが好きです。あと寂雷先生がお酒飲んだときに目ぱちくりさせてるマサさんもずっとけらけらしてる道四郎さんもかわいい。アサクサメイン回しか見ていないのでアサクサ以外はよくわからなかったんだけどみんなマイクにも個性出ていて感動した。甚八さんが釘の刺さったトンカチで正宗さんはお猪口で道四郎さんが蕎麦包丁、でいいのかな。蕎麦包丁のこと調べすぎていよいよYouTubeに蕎麦包丁の広告出てくるようになった(?)

感覚の話なんだけど、ヒプステtrack1はイケブクロとヨコハマが炎とか火花っぽい温度高そうな二組だからアカバネの気温低め湿度高めっぽいディビジョンなの映えてたし、track2は逆にシブヤとシンジュクが重ためっぽいからオリジナルディビジョンがカラッとしたアサクサなのが良かったんだろうな。その後も特にヒプマイそのものは遠巻きに見てるんだけど、track3も配信は見たいな(チケット戦争に参加する熱はまだない…)。

 

 

月の前半はしにつかのおかわり繰り返していたとか平日は残業し続けていたとか観劇じゃないけどエーネ漬けの日があったとか鑑みてもひと月に3作品ってやっぱり少なくなったよなあ。その代わりにひとつひとつを考える時間は増えたし積んでいた本や円盤の消化も少しはできているので、まだ観劇の数はそうそう増やせそうにないけど少しずつ作品楽しんでいきたい。9月はゲルニカ

死神遣いの事件帖

死神遣いの事件帖大千穐楽おめでとうございました!

自粛明け、最初に見た映画が「死神遣いの事件帖-傀儡夜曲-」で最初に見た舞台が「死神遣いの事件帖-鎮魂侠曲-」でした。作品そのものも大好きだったけど、そういう意味でも忘れられない作品になったと思う。

東映ムビステ第二弾である「死神遣いの事件帖(以下、しにつか)」、第一弾は見ていなかったので初ムビステだったんだけど、映画は柴崎監督(ニチアサ作品を多く手掛けている監督)だし舞台の脚本演出は毛利さんだし期待値は高かった。アクション監督は映画も舞台も栗田さんだし、鈴木拡樹さんの殺陣だしなんたって我らが安井謙太郎さんですよ!十蘭のビジュアルが発表されたときから勝利を確信できて物凄く楽しみだった。ガチャリコが中止になってしまったので7ORDERとして活動を始めてから初の個人仕事でもあり、映画の公開が少し延期になってしまったり、舞台のチケット販売も再販やらあって製作中心に座組としても大変だっただろうけど、無事に映画も公開されて舞台終了後も今のところ何事もなく*1、本当に各所に頭が下がる思い。安井くんも舞台配信の特典映像でちらっと話していたけれど、今回の対策にあたって座席数も半分、検温消毒換気やその他諸々の対策を講じた上に(その支出損失を補うためというのももちろんあるだろうけど)映画のトークショーを配信してくれたり舞台配信用に各回特典を用意してくれたりと製作も役者陣も普段以上に目まぐるしく頑張ってくれているのだろうなと思った。

映画は6月に公開されて何度か見に行きました。90分と若干短めでニチアサを感じるストーリーの疾走感もありながら、鈴木さんを始めとする圧巻の殺陣もあり、CGもありで華やかさもありつつ幻士郎さんと十蘭の絶妙な関係性も感じられる作品でした。橋の上での十蘭と幻士郎さんのやりとり大好きだった。十蘭が不器用に人間との距離を縮めていくのを幻士郎は歳下ながら見守ってくれていたのかな、なんて思ったりもした。十蘭って"残酷の死神"だったときの記憶と能力を失ってから数えても50年ほど経っているわりに幻士郎さんと比べても人との別れへの苦しみを隠せないのが愛おしい。幻士郎さんは十蘭にとって交流できる数少ない相手だったからというのもあるのだろうけど、もしかして死神の精神の成長って人間より緩やかなのかな。あの見た目で526歳だから人間の20分の1くらいだと仮定すると、舞台の時点で記憶を失ってから50年ほどらしいので、そうなると人間年齢だと2歳くらいなのでは…?とか考えてしまった。イヤイヤ期の園児じゃん。*2

久正人さん*3がデザインを手掛けた十蘭D、人形だけど目や眉がよく動くので表情豊かでかわいい。そりゃみんなメロメロになりますわ。しかも安井くんの声がするんですよ十蘭Dから!喋らなかったけどまさかのキラメイジャーへの出演もしていて感動した。次は安井くんもニチアサ出てね。怪獣役もね。笑

舞台も1回見に行きました。劇場の対策としては「事前の連絡先登録」「入場前の検温と消毒」「物販の規模縮小(通販)」「スタッフさんと最前列の観客のフェイスガード」「座席間隔の確保」「公演前と幕間での換気」「規制退場」かな。同時期に行われていた他の舞台では役者もフェイスガードしているところも多くて、その辺りは差異が出ていたけれど、換気する時間を設けるために2部制にしたと毛利さんがどこかで話していたのでお芝居の演出自体も対策を考えて変えた部分があるのかな、とこれは想像ですが。あと東京公演に加えて地方公演もあったのですが、楽屋が違う役者さんとはほとんど舞台上で顔を合わせるのみだという主旨の発言を安井くんがしていたので、舞台裏もかなり気を遣っていたようです。そういえばほとんど楽屋写真も出なかったな…改めて許すまじコロナウイルス

あとこれもまた安井くんが特典映像のインタビューでちらっと話していて個人的にもそこが気になっていたのでそれ~~~~!と思ったんだけど、幻士郎さんは幻士郎"さん"なのに新之助新之助って呼び捨てなんですよね。幻太夫さんは幻太夫"さま"だし。そこの距離感が徐々に縮まっていくところも十蘭の魅力だと思うので、幻太夫さんとのお話もぜひやってほしい…。ていうかもうこれ二次創作の域に入っていきそうだけど幼少期の幻士郎さんと十蘭とかめちゃくちゃ見たいんですよね。わたしは十蘭の虎柄しっぽは幼い幻士郎さんが勝手に張り付けたのを十蘭が「まあこれはこれで良いんじゃないですか」って受け入れたやつだと思っているので…。

配信買ったのは2回。初日と安井くんのインタビューが得点映像で付いた回。舞台だとどうしても十蘭中心で見てしまうのでいろんな人の表情までじっくり見られるのも良かったし、それぞれスイッチングも違ったのでそういう意味でもまた見え方が変わって良かった。そしてなにより回を重ねていくことでそれぞれのお芝居が変化していく様子が見らられる感覚がとても久しぶりのもので嬉しかった。百目鬼の「ほっほっほっ」がどんどんなじんでいく様子とか、天元から十蘭へのスキンシップの変化とか、十蘭から幻士郎さんへの想いの爆発度合いとか、見るたびにお芝居自体の変化もあったし、観劇や配信視聴の間にいろいろなインタビューを読む時間もあったのでそれを見るたびに見えてくるものもあって何度見ても新発見があった。

千穐楽はライビュで見たのですが、特典映像で百目鬼役の陣内さんが自分なりに組んでいた設定の一部を話してくれたのが非常にテンション上がりました。百目鬼と十蘭の過去とか、映画での百目鬼の発言(「お前の面は忘れぬぞ」)の由来とか、そうやって考えながら見るとまた新しい見え方もしたし、ということはあの発言は…!?とかまた色々と想像も膨らむすごく良い感じの裏設定蔵出しでした。

そして今回、特典映像やマイナビのインタビューで安井くんが観劇しないことを決めた人への言葉も伝えてくれていた。

https://news.mynavi.jp/article/20200814-1223485/

わたしは"関東在住・都内勤務"で、電車通勤ではあるけれど"接する人が限られている仕事"をしていて、さらに"ひとり暮らし"で"持病なし"のそれなりに健康な人間だったから観劇することを選んだけれど、そのうちのどれかが欠けていたら配信だけで我慢するという選択をしていたと思う。実際今年は実家に帰らないつもりだし、今年いっぱいは遠征もしない予定でいる。その他様々な事情のもとで今回観劇をしないという選択をした人はたくさんいるだろうし、そこを汲んで言葉にして伝えてくれる安井くんは本当に信頼できると思った。

あと最後にまじでどうでもいい話しますと、自粛前最後に見た映画はゲイツマジェスティで舞台は共骨なんですけど、ゲイツマジェスティには押田岳さんが出ていて共骨には谷口賢志さんが出ていたんですが、しにつか映画には押田岳さんが出ていてしにつか舞台には谷口賢志さんが出ていたんですよね。なんか不思議なご縁。

*1:千穐楽の2週間後に体調不良者なし、となってひと区切りな制作が多い気がするので

*2:十蘭の言動について考えたりもした https://fusetter.com/tw/YXtMEa1f#all

*3:ニチアサの怪人デザインをよく手掛けている方

7ORDER DIGITAL SHOW 「UNORDER」

7月18日に開催されたDIGITAL SHOW「UNORDER」

公演後から今日までアーカイブの配信があって、毎日見ても飽きないくらい大好きなショーだったので感想を残しておこうと思います。

00.オープニング

予告でも流れていた映像はとても近未来的でわくわくするし、個人的に大好きなPV(SMAPのFly)にテーマが似ている気がするので大好き。それぞれの生活をしている彼らがひとつの連絡をきっかけにひとつの志のもとに集合する、みたいな。

場面は変わって会場でのオープニング映像。光でできた巨人が踊るのは、安井くんの発案だそう。比較対象がないので初見ではこれが巨人なのかいまいちわからなかったところもあるんだけど笑、いつかこういうのも生で見られるようになったりするのかな〜。

01. Make it true

ダンス動画をもう何度となく見たこの楽曲はイントロだけで気持ちがぐっと上がる。登場がまさにデジタルってかんじ。統一感のある衣装を身に纏うと楽曲の雰囲気がまた締まる感じがするし、躍動感あるカメラワークも見応えあるし間奏のアイソレごりごりの振りが好き。やっぱり横一列に並んだ7ORDERさんかっこいいよ〜〜〜痺れる。

02. Perfect

かっこいいから一気にハッピーな雰囲気!上から降りてくるネオンの絵柄たちがアメリカっぽくてかわいい 一瞬Supermanぽい振りするのぎゅっとなる。しょうきくんがごりごり煽り入れてくれるの嬉しいな〜。

03. Sabaoflower

始まりの曲、ちょっぴりしんみりもしてしまうけど皆の幸せそうな表情がたくさん見られて好き。シャボン玉とんでるの現代技術すごい!最後のステップ踏みながら安井くんが幸せ〜ってくしゃっとした表情してるの大好きすぎる。

3.5 自己紹介MC

「立ってる可能性もあるからね」のながつのイントネーションがツボ

04. BOW!

しょうきくんのサックスで始まるの胸熱 さなぴーがリリースしてからずっと聞いている曲だけど7ORDERとして演奏するとまたドッグランみたいな賑やかさ(?)で好き。安井くんが最後の鳴き声に合わせてモーションするのかわいすぎてこのショーを作業用BGMで流してるときも毎回見ちゃう。

05. タイムトラベラー

アーカイブ聞きながら雑誌の整理してたらタイムトラベラー作ったときの記事が出てきてびっくりした。そのときに込めた想いとは少し違うのかもしれないけど、いま聞くとそのメッセージ性が刺さるなあ。

5.5 MC 気配斬り最強王決定戦

こんなときだからこそデジタルショーという新しいことを楽しんでいる7ORDERの姿が眩しい。末っ子コンビめちゃくちゃ自由で良いな〜。無観客でのMCが辛い安井くん、らじおごっこでの安眠ボイスが辛い安井くんに繋がる気がする。昔はなんでもそつなくこなす安井くんだった印象なので、これ難しいよ〜と溢せる肩肘張らない空間なの勝手にちょっと安心する。

そしてしょうきくんの持ち込み企画「7ORDER 気配斬り最強王決定戦!!」しょうきくんのオリジナルルールやらながつ制作の盾やら見どころ満載。そして目録持ってるさなぴーwそうだね、お昼休みはウキウキウォッチングだねw

①顕嵐ちゃんVS萩ちゃん…顕嵐ちゃんのアイマスクの選び方ジワる

②安井くんVSみゅさん…試合前の最年長最年少の絡みかわいい みゅさんのぐるぐる担当してる顕嵐ちゃんが安井くんに激突させようとしてるの小悪魔 盾を全く活かせないみゅさんはいっぱい稼いで自分でDソンのDライヤー買ってくださいw

③しょうきくんVSさなぴー…さなぴー侍なのにエスパーなの意味不明すぎておもろい 発案者なのに散々なしょうきくん不憫だけどボール拾って犬みたいになってるのめちゃくちゃ笑った 某家電料理店

④ながつVS顕嵐ちゃん…懐かしのファイターこぶしさん!瞬殺だった

⑤さなぴーVS安井くん…最年長ぶる安井くんかわいいねえ

⑥安井くんVSながつ…

まさかのリーダー決定戦になった決勝戦 ボール探してるときの安井くんとながつの犬感が凄い 勢いがあって良かった 安井くん電動歯ブラシおめでとうございます 三万円ゲットしたらお菓子いっぱい買いたかったながつ

06. Monday Morning

完全新曲の初バラード。英語詩が多くて新鮮だし、ながつの優しい声でコーラス入るの良い。

07. Rest of my life

コンテンポラリーダンス美しい。しょうきくんの「〜掴み取るさMy future」すごく大人っぽくて心に染み入る。いつもしょうきくんばっかり見てるからグループ組んでからこういう映像でないとなかなかじっくり見ることないけど、みゅさんの音の取り方が改めてエグい……。

08. Love Shower

みゅさんが水面下にいるみたいな演出は神秘的で素敵だし、ワンカメっぽい演出もあって楽しい!ここまで白黒赤の世界だったところに虹色の傘が華やか。顕嵐ちゃんのソロで職人してるしょうきくん堪らん。さなぴーのメリポピっぽいポーズも萩ちゃんの謎の大仏ポーズもかわいい!

09. ダンスナンバー

マスク強そうでかっこいい。サバゲーマスク意識らしい。コイントスの映像めちゃくちゃクールだしクランプっぽい振りも衣装の強さと相まってかっこいい。

10. What you got

Aメロの低空飛行感(?)とBメロの疾走感とサビの壮大さのギャップがめちゃくちゃ好き。もしかしたら歌詞と振り付けも込みで今のところ7ORDERの楽曲で1番好きかもしれないくらい好き。しょうきくんの「心の声が」での胸のアイソレも大好きだし、ラスサビのフェイクも大好き。そしてなにより最後のパネルにロゴ描いて色塗るところがとてつもなく幸福な時間。ながつがロゴ描いてるのを見守るみんなの表情も、さなみゅが小競り合ってるのもしょうきくんが安井くんに絶対勝てないところも顕嵐ちゃんが後ろでマイペースに見守ってるのも全部大好き。「幸せの形に色を乗せて」いくってこういうことなんだなって思う。しかもこれがただエモいだけじゃなくて次の曲にスムーズに繋げるための時間だっていうのがまた7ORDERさんのスーパーかっけえポイントだなと思います。

11. LIFE

ここから怒涛のバンドスタイル!ボーカル3人が特にバンド曲になるとがなるのかっこよくて好き。しょうきくんが最後サックスで安井くんのボーカルと対峙するの痺れる。

12. Break it

ながつもショルキー持って全員が萩ちゃんのドラム周りに集結するの戦闘力高くてかっこいい。この曲ではサビ前にボーカルとしてしょうきくんと安井くんが対峙するのかっこいい。CO2噴射するの早く生で見たい〜〜〜!

13. 27

7人の表情を見ていると毎度泣いてしまう。舞台で聞いたときとはまた違った感覚もあるけど、舞台で聞いたときのあのさなぴーの全身全霊込めたパフォーマンスを見たときの感覚が甦る。ライブハウスに浮かぶ満点の星空と流れるたくさんの流れ星を見ながら、7ORDERの掲げる願いが全部全部叶ってほしいと思う。

14. GIRL

DIGITAL SHOWならではの早着替え!王子様スタイルで素敵。手振りかわいいし、MVのイラストとのコラボも夢あるし、ファンの塗り絵とのコラボもすごく綺麗だった。この情勢が落ち着いたら、GIRLの公演してほしいな。

 

 

 

えーーーーーんやっぱり円盤になってほしいよ!!!!!この最高のショーのことを忘れるつもりはないけど、やっぱり形に残ってほしい…。

3月〜6月観劇と配信振り返り

8月の舞台のチケットが取れてようやく気が向いたので、3月からの観劇と配信で見た作品の感想をまとめます。

 
共骨

観劇当日が雨だったんだけど、雨模様の似合う作品だった。自粛前最後の観劇。

松澤くれは✕新垣里沙といえばりさ子が有名だと思うんだけど、それは本しか読んだことなかったので楽しみにしてました。ストーリーや台詞の重たさに胃を痛めるところもあったけど、最後に少し救いがあって前を向いてという終わり方が時勢とか自分の気持ちにちょうどよかった。あとオープニングの傘の使い方が好き。

新垣さんが主人公を小学生時代から演じていて、出てきた瞬間はガキさんがランドセル背負ってる!?と思ったけど見ていると本当に小学生のような幼さを感じたし、そこからの成長が目に見えるようで引き込まれた。モマのホルストさん大好きなので谷口賢志の懐がマリアナ海溝な役どころにめちゃめちゃぐっときてしまった。舞台の端で絵を描いてるのがささやかな幸せという感じがしてお気に入りのシーン。上遠野さんとか佃井さんとかあすぴーさんとか色んなところで名前を知った人たちが出てくるの不思議な感覚だったけど豪華で嬉しかった。

メルリルルの花火

おぼんろの配信公演。本来は劇場公演として見るはずだった作品で、配信でのマルチアングル公演→配信でのノーアングル公演へと変更になりつつも無事に公演が行われた作品。4月ということで他の予定が尽く延期や中止になる中での上演だったので、そういう意味で精神的にも救われたところがある。

本来の予定通りに公演が行われて回ごとに話が少しずつ進むという形式だったので、家で電気を暗くして聞いてみたり、近所の公園で聞いてみたり、仕事終わりに職場近くのベンチで聞いてみたり(公演の時期はカフェもやってなかった)、どこでも聞くことが出来るというのは面白かった。ストーリーもわたしたちが持っているマッキナ(いわゆるスマホ)に届いたメッセージから始まるというこの状況をうまく汲んだものになっていたので、配信だからこそのものだったと思う。でもやっぱり劇場公演とマルチアングル公演と銘打ったことでそっちだったらどうなるんだろうと考えてしまうので時勢を考慮しつつそのパターンの公演も見てみたい。

私の頭の中の消しゴム Special Letter

朗読劇。加藤和樹さんと生駒里奈さんの回。

モマで中学生だった生駒ちゃんが薫なのは不思議な感覚だったけど、そのせいか記憶がなくなっていく薫の無垢な部分がグサグサ刺さった。

DISTANCE

下北沢の本多劇場で行われた無観客ひとり芝居。初日の永島敬三さんの公演「ときめきラビリンス」。Streaming+初使用。

オープニングで劇場に到着してチケットもぎられて…という映像が出てきて劇場が恋しくなってしまった。

途中何度か止まってしまったけど敬三さんのお芝居の熱が感じられたのですごく幸せだった。芝居の合間に2人の清掃員の会話劇があるんだけど、劇場に人が足を運ばなくなって久しい時代という設定での会話で、自分はどうして劇場での観劇が好きなんだろうと改めて考える時間だった。

 

あとは死神遣いの事件帖ー鎮魂侠曲ーも配信買ったんですけどこれは舞台も見に行くのでそのあと感想書きます。チケット買ったのはこれです!映画も好きだったし、誕生日現場だし、楽しみだな〜!あと偶々なんだけど自粛前最後の観劇も自粛明け最初の観劇も谷口賢志さんが出てるって気付いてなんかもうなんか無敵な気分(?)

 

2月観劇振り返り

モマの火星探検記

別記事書きます。最高だった。

騎士竜戦隊リュウソウジャーショー

第5弾、素面公演。

ガイソーグが出てくるっていう前情報の段階で感無量だったのに想像以上のものが出て来て初日から毎回泣いていた。ナダがマデンに「うちの可愛い子ら」とか言うのズルくて心の中で(お前のそういうところがホンマに嫌いやーーーーー!!!!!)と叫んだ。本人たちには言わないくせに。好き。「正義に使える7本の剣」で名乗りだったのとか、ナダが言う「俺はもう、リュウソウジャーや!」とか、テレビ版を思い起こさせる最期とか、テレビ版の無念を晴らしつつテレビ版の傷をえぐるスタイルだった。あと個人的に日々「俺はもう、リュウソウジャーや!」の声に重みが加わっていくのが非常に好きだった。素面のアドリブは全くない日と暴走してる日があって、何故こんなに違うのだろうと考えていたけど答えはわからず。ともあれバンバ様の喉がパーティーしなくて良かった…。

しかし何が辛いってコロナで後半3分の1ほどの公演が中止になってしまったこと。Gロッソでの戦いを最後まで見送りたかった。FLTは無事に開催されてほしいんだけど4月の世界はどうなることやら。

DisGOONie Fes

観劇ではないけど。直近のデカダンを中心にDisGOONieに出演経験のある役者さんを集めたお祭り騒ぎ。だるまさんが転んだ(+借り物競争)に始まり、過去作品のパロディと思い出話と質問コーナーと独白。

パロディはほんととにかくひたすらふざけてて、DisGOONieの千穐楽のアドリブが延々と続く感じだった。突然の娘・ミツコ、誰も演説を聞いてくれないので癇癪を起こすマリウス様、ガールズに負けまくる殺陣治郎、狂気のエドモンド大佐、などなど。ミツコの登場に良子さんが笑いを堪えられなくなってたのめちゃくちゃ可愛かった。そんなかんじでだいたいげらげら笑っていたんだけど、だるまさんが転んだのスタートでながつがバルコに出てきて客席に手を振って、みんなが手を振り返したのを見てグッときたり、谷口賢志の独白でボロボロに泣いたりした。

はじめの一歩

この観劇の直後にリュパパトという嵐を見てしまったので全然感想ツイートできてなかったんだけどすごく面白かった!原作については落ち葉を掴む特訓を片手でクリアしちゃうエピソードくらいしか知らずに行ったけど、それ見られたのアツかった。原作が長編だとあるあるだと思うのが、やっぱり舞台になると削られるエピソードがたくさんあるということで、でもこの作品ではそういう場面で「えっ説明で終わるんですか!?」「ここからが良いところなのに〜!?」「しょうがねえだろ全部やったら何時間かかると思ってるんだ!」的なやり取りがあって、原作愛…と思ったら脚本演出がアニメはじめの一歩で一歩の声優だった喜安さんなんですね。そりゃ愛しかないわ。

背景のプロジェクションマッピングが漫画調になることが多いのもすごくわくわくした。前述の落ち葉のシーンとか、試合の効果音とか。特にヴォルグのパンチでひびが入るような演出がかっこよくて大好きだった。役者さんたちはもともと鍛えている人が多かったみたいなんだけど、この舞台のために筋トレ減量増量とかなり追い込んでいる人たちばかりで、情熱を感じた。舞台で見る筋肉も迫力あったしSNSで日々上がる写真もみんなバキバキでこれはなんの写真?という気持ちになったりならなかったりした。あと個人的に松田凌さんと言えば仮面ライダーグリドンとイーヴだったのでOPの鋭い眼光と本編の強敵感とアフトのゆるさ(なんか一瞬出てきた)が全部新鮮だったのとR以来に見て初めてお芝居してるところ見た才川コージさんがすごく良かったなと思いました。ヴォルグの孤独とか切なさが辛くて完全にヴォルグを応援していた。なのにアフトで無駄にバク転バク宙してて和んだ。

この他にも速水ガールズとか試合前の掛け声とかめちゃくちゃ楽しかったのでぜひ再演してほしい。

27 -7ORDER-

真田さん、主演でほぼ出ずっぱりかつ二役ということですごく精神が削られそうな立ち位置だったんだけど、最後までお芝居の真ん中に居て頼もしかった。しかし2日目に見に行ったんですけど、既に真田さんが満身創痍という感じだったので動悸と目眩がしたし、真田さんのお芝居が好きだなあと改めて思った。

さくらば 絆、果たせぬ誓い

絆編と油小路編があって、絆編を見てきました。

新撰組の話で、知識全然無いけど大丈夫かなーと思いつつ予習もせず見に行ったけど、普通に楽しめました。油小路編が前編にあたるらしく、「お、お前はあのときの…!」みたいな下りではてなマーク出たけど、まあそれは仕方がない。史実とは違うであろう部分も多かったのでこの作品が新撰組好きの目にどう映るのかはわからないけど、色んな角度の人間ドラマがあってとっつきやすかったと思う。

音楽劇 白と黒-purgatorium-

七つの大罪になぞらえたキャラクター設定で、ABCDと4つの物語があって、そのうちの2つが回替わりで上演されるというスタイル。B(憤怒×慈悲)とC(怠惰×努力)の回を見てきました。でもこれAが全部の始まりの物語にあたるらしくて、それ回替わりで良かったんか???となっている。それとは別にエピローグもあったのでわからないことはなかったですが…。

Bはざっくり言うとゲームの世界でかつての幼馴染とお互いと知らないまま再開して、本音でぶつかり合う話。サバゲーの時間が長くて(体感)、なんの舞台を見に来たのか忘れた。ジュウオウジャーで操役だった國島さんがラファエル(慈悲)役なんだけど、現世に行ったときのラファエルがネガティブ入ったときの操すぎてなんの舞台を見に来たのか忘れた(2回目)。Cは新しい大陸を探す双子の兄弟の話。コロンブスの卵のエピソードがあったから、そういう背景ってことでいいのかな。こっちは現世に降りても天界での性格ほぼそのまま。性格が対になる白天使と黒天使が現世に降りて、そのときに性格が逆転したりしなかったりするみたいなんだけど、良い意味を持つ白天使と悪いと言われる意味を持つ黒天使は実は表裏一体である、というメッセージなのかな。ルシフェル(傲慢)とミカエル(奇跡)がBCどちらにもちらほら出てくるんだけど、ルシフェル役の岩永さんの脚が長すぎてほぼ脚見てしまっていた。びっくりした。